犬鳴峠旧道

友達が福岡県にある犬鳴峠旧道に冷やかしで肝試しに行った時のことです。
その場では何も起きず、馬鹿にした態度で家帰りました。
一人暮らしのマンションの部屋に入った瞬間、血まみれの女の人が此方を見据えたまま座って居たそうです。
その友人はあまりの恐怖にその場から逃げだし実家に帰りました。すぐに親に事情を話し、次の日に念入りに御祓いをしてことなきを得ました。
因みに、その部屋に泊まったことはありますがもう何も感じませんでしたね。
すっかり祓われたのではないかと思います。

（趙蝉殿提供）

学校の怪談

ちょうど僕が高校生の頃。
この学校にはまことしやかに言われていた元病院説があった。

確かに、僕がいた棟は妙だった。
　手術室と思われる部屋が一部屋。
　受付と思われる玄関。
　手垢のたくさんついた、病室のような部屋…。

　ある日の授業後、僕は友達と被服作成で居残りをしていた。
そこには大きな鏡が２枚。
僕はその鏡の前に立った。服の試着をしてみるためだ。

だが、何か違って空気が重い…。

次第にそれは寒さに変わった。


そう、後ろには寝巻きの大人や子供がいたのだから。

（琳瑚殿提供）

「死ねばよかったのに」

　今から10年くらい前でしょうか。免許を取り立てのイトコは友達四人とドライブに行ったそうです。

日が暮れ、あたりが暗くなった頃ある友達が
　「ねえ。七曲行かない？」
といったそうです。

そして、そのまま七曲へ…。
七曲に差し掛かった頃、後部座席の友達がついていないはずのラジオから
　「なんか聞こえる」
と言い出したそうです。
その子があまりにも叫ぶから一旦車を降り、外に出たら車の前輪が崖ぎりぎりで止まっていたそうです。

　「危なかった」
などと話をしながら車に乗りエンジンをかけたら

ラジオから

「落ちればよかったのに…」

と聞こえたそうです。

その場所は第二次世界大戦中に県民の自決があった場所だったらしいです。

（琳瑚殿提供）