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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2025.02.03 (Mon) Category : 

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固芥さん(こっけさん)

2008.02.10 (Sun) Category : ホラー・自己責任

こんばんわ。
コケシの話が怖いみたいですね。

あんまり自分の出た地域のことは言いたくないんですけど…

--

私の田舎ではコッケさんといって、コケシのような呼び方をすると大人に相当怒られました。
中学生に上がりたての頃、半端なエロ本知識で「電動こけし」という単語を知ったクラスの友達が、コケシコケシと連呼してるのを、指副担に見つかり、バカスカ殴られてました。

大学に入って初めて知ったのですけど、指副担(シフクタン)なんていう役職はほかの地域にないんですよね。

あ、指副担というのは、生活指導副担という意味で、別に何の教科を担当してたわけでもないです。
野球部のコーチみたいな感じで、毎日学校には出てくるのですが、だいたい用務員室で茶飲んで定時前には帰るような感じでした。

学校行事の中で、踊りみたいなものは、指副担の先生が指揮をとってました。

運動会で、必ず、メイポールの祭りみたいな踊りを、伝統的にやらされてたのですが、これは、指副担の先生の独壇場でした。
列が乱れたり、ポールから引いたリボンがたるんだりすると怒るような。組体操よりぜんぜんこっちが大事でした。

体育教師の数倍ヤな感じでした。 

高校に入って、地元の青年会に入ると、コッケさんのあらましは聞かされるのですが、それもまぁ、コッケさんという地神さんは伝統だから、行事は守らないといけない、みたいな感じの話で要領を得ません。

地域に大きな寺社や宗教施設がないし、中学高校にもなると、さすがに、いろいろヘンなうわさが立ってました。

・**中学の裏にある井戸が本尊で、毎年一人生贄にされる
・高校出て町に出るときは井戸に後ろ髪を納めさせられる

噂は噂でしたけど、実際私がいたころは後ろ髪を伸ばした奴が多かったです。単なるヤンキーだったのかもしれないですけど。今は帰らないのでどうかわかりません。

今、同郷の女の子が近くのマンションに住んでて、そのこの叔父さんが指副担やってたんですけど、このスレで、コケシの話題が出てたので、なんか関係ありそうだったので、聞いてみました。

* * 

私たちがコッケと読んでいるのは「固芥」と書くらしいです。

明治に入ってすぐのころ、飢饉と水害の土砂崩れで、村が、外部との交通が遮断されたままひと冬放置されたことがあったそうです。

十二月二十八日のこと(旧暦かどうか不明)、知恵の遅れた七歳の子供が、村の地区(どの地区かは教えてくれませんでした)の備蓄の穀物を水に戻して食べてしまったそうなのでした。

その子供は村の水番が、妹との間につくった子供で(本当かどうかはわかりませんが、水車小屋のような場所があったのですぐそういう、性的な噂が立てられた)水番が罪を犯すと翌年は日照りになるという迷信がまだ残っていました。

水番は責任感が強かったので、子供を殺して村に詫びようとしたそうです。 

実際
「子供を殺せ」
と書いた無記名の手紙を投げ入れるような嫌がらせが、すぐ始まったそうです。
水番に不利に扱われていた家も多かったし、実際、穀物の管理責任は水番にあるので、そういうのがおきても仕方ない状況ではあったそうです。

年明けて、一月二十八日の深夜、いくら何でも水番が自分の息子を殺すのを容認はできませんので、このことは村全体で考えよう、と談判していたところだったのですが、水番の妻が泣きながら世話役の家に走りこんで来て、亭主が首を括ったので来てくれ、と言うのです。

水番の家に行くと、井戸の上に「井」の字に竹を渡して、そこから首を吊るすようにして絶命している水番がいました。

あまりの酷さに世話役たちが顔を背けていると、くだんの息子が、傍らから、世話役の袖を引いて、

「みましたか! みましたか!」

と、目をらんらんと輝かせて尋ねるのだそうです。

この子はもはや正気ではないとはわかっていました。
が、当時の解釈では、これは、水番の相反する気持ちが、子の魂は滅ぼしても子の肉体は母のために生かしておいてやりたい、という願いになり、親子の魂が入れ替わったのだ、というのが支配的でした。

間引きのために子供を殺したことはありませんでしたが、このとき、村で初めて、この子供を
「殺そう」
という結論が出たのだそうです。 

横糸を斜めに織った長い綿布で首を包んで、布に少しずつ水を吸わせて、誰も手をかけないうちに殺そうということになりました。

しかしそこは、素人考えですので、首は絞まってもなかなか絶命しません。
子供は父と同じ顔で
「誰じゃ、食ったのは誰じゃ」
と声を上げていました。 

恐れおののいた村人は、父が死んだのと同じように、井戸に竹を渡してそこから子供を吊るしました。

ものすごい形相でにらむので、まぶたの上から縦に竹串を通しました。
子供は、数日、糞便を垂れ流して暴れたのち、絶命しました。
その明けた年は、飲み水から病気が発生し、多くの人が命を失いました。

さらに、本当に穀物を食ったのが、この子供ではなく、世話役の十三になる子供だったことがわかったのだそうです。
このとき、世話役は躊躇なく、わが子を同じ方法で吊るしたのだそうです。

あくる年の一月二十八日のことだそうです。



「というわけで、一月二十八日はコッケさんの日になったんですよ」
「はー、なるほど。命日なわけな」
うちで飯を食べてもらいながら、彼女(指副担の姪っこ)に、教えてもらいました。 

「だから固芥忌(コケキ)っていうのが正しいんですよ。」
「運動会の行事も、意味わかると、ひどいね」 

「…村人全員で子供をシめる儀礼ですからね。本来こういう形でやさしく弔ってあげたのに、という。偽善ですよね」
「うん」 

(運動会の踊りは、メイポール Maypole の祭りに似てますので、知らない人は検索してもらうとどういう形なのかわかります。中央のポールが子供です) 

「…あとですね、これ、私一人で気づいたんですけど」
彼女は、ペンを取って、チラシの裏に、「芥」の字を書きました。
「おお、28やん。オレも今気づいた」

くさかんむりと、その下の八の字で、二十八と読めます。

「え?」
彼女はきょとんとしていました。

「いやだから、にじゅうとはちで、その命日を表してるんでしょ?」
「…ほんとだぁ」
「え、違うの?」
「いや、そっちが正しいんですよねたぶん」
「何よ、教えてよ」
「いや、いいです」
しばらく押し問答した末、彼女は折れて、文字を書き足しました。 

「これね、縦書きなんですよ」 








芥 








「目をつぶされた子供が、竹の枠に首から下がってるの、わかるでしょ?」








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オラガンさん

2008.02.08 (Fri) Category : ホラー・自己責任

いわく付きの話です。
読む場合は必ず自己責任で。
何かあっても一切関知しません。

ちなみに。
「自己責任」からはじまる連鎖自己責任の話
「ヤマニシさん」
「山の測量」
「毟られる毛」
「空き家の雨戸から」
の最後の話のようです。













では。













20年近く前、福岡の母方の田舎に帰った時の話。
母ちゃんの毎年恒例のお盆参りで俺は母ちゃんと妹と3人で(親父は航海士で夏は南半球で過ごしてた)1週間位福岡の母ちゃんの実家である爺ちゃんの家に遊びにいった。 

横浜生まれの俺は福岡のうだるような暑さとむせ返るような緑の匂いが大好きで、遊びに行くたび2歳上の従兄弟と虫取りだ、釣りだ、川で泳ぎだ、とちょこまか遊びまわってた。
ある日の午後、従兄弟が良いもの見せに連れてってやるといい、爺ちゃんちから暫く歩いた山の中腹にある寂れた神社に連れてかれた。 

木が鬱蒼と生い茂ったその神社の裏手には古い井戸と3-4件の廃墟になった民家があった。民家へ続く道はしめ縄?で閉ざされたが、従兄弟は構わずしめ縄を跨いで進み俺もそれについていった。
周辺はまだ昼過ぎなのに薄暗く、空気はひんやりして涼しかった。 

民家はボロボロで荒れ放題。ガラスは割れまくりで雨戸は壊され正直言って内心気味が悪かった。 

従兄弟は俺を引張りその内の一軒の軒下に通風孔をくぐって入り込んだ。
そして真っ暗な軒下へと俺を引っ張り込み、持ってきた蛍光灯付きの懐中電灯付け、その灯りを頼りに奥へ奥へと這っていった。
暫く進んだ軒下には週刊誌やエロマンガが山積してあった。
 
従兄弟の言う良いものとはそれだった。それから従兄弟と俺は時間を忘れてエロマンガを読みふけった。(W
気がつくと軒下から見える景色は大分暗くなってた。と、俺達が居る家の周りを歩いている人の気配がする。従兄弟が

「誰かおる」 

と俺に耳打した、そして蛍光灯を消すと軒下は真っ暗になった。 
と、潜り込んだ通風孔から見える外の景色に、確かに家の周りを歩いてる人の足が見えた。よく見ると裸足の足がびっこを引きながら家の周りを歩いてるのが見えた。そしてその脇にギラギラひかるものが見えた。刀のようだった。 

従兄弟はヤバい!みたいな顔を見せて俺に
「逃げよう」
と呟いた。 

軒下には出入り口になる通風孔が幾つかあって足は家の周りを左回りにグルグル廻ってた。
「(足が)通り過ぎたあと、あそこから走って逃げよう」
と言う従兄弟の提案通り俺達が入ってきた通風孔に近づいた。そして息を潜め、足が通り過ぎるのを待った。

足が通りすぎて暫くし先ず従兄弟が出て、俺も這い出ようとした。慌てて出ようとした俺は両腕と頭を通風孔に
差し込んだせいで体がつかえてもたついた。足の主に捕まったら殺されるかもと思い心臓バクバクでつかえた体をあれこれ動かし、せまい通風孔からやっとの事で這い出た。 

と、後ろに人の気配を感じ振り向くと、今自分が這い出たばかりの通風孔から白目で俺を睨む顔が見えた。足の主は俺達が軒下に居る事に気付き、違う通風孔から俺達を追って這ってきたのだった。
白目の主はちょん髷を解いた侍だった(のように見えた)。 
口は開け放しこちらを睨む白目からは幾筋にも血を流していた。 

その目に睨みつけられた俺は体がすくみ、身動きできずにいると、白目の侍は頭と手をにゅうっと出し出てこようとした。
途端、
「早く!」
と従兄弟が叫び、俺の手を掴んで、文字通り脱兎のごとく駆け出した。 

暫く「ズっズっ」とびっこを引く音をを後ろに聞きながら、鬱蒼とした薄暗い山道を足の速い従兄弟に手を引かれながら駆け下りた。
途中1度大きく転んで、従兄弟はアゴ、俺はひざから出血したのを覚えてる。従兄弟はもう一方の手に掴んでたエロ本をぶちまけたが
何冊かだけ持ち直しまた俺の手を掴んで駆け出した。
ほうほうの体で山を降り、爺ちゃんちまで逃げ帰ると、従兄弟は縁側から大声で居間で相撲を見ていた爺ちゃんを呼んだ。
事情を聞いた爺ちゃんは途中で大体察したのか、

「おい婆ちゃん、酒と塩を持ってこい。こいつがオラガン?さんに見付かったぞ」 

と婆ちゃんに向かって叫んだ。
台所で料理をしてた婆ちゃんは慌てて一升瓶と塩の入った甕を持ってきた。そして爺ちゃんは従兄弟にバリカンを家からとって来るように伝えると、俺に服を脱ぐように言った。

言われた通りすっぽんぽんになった俺は裸のまま従兄弟が持って来たバリカンでボウズにされた。そして日本酒を口に含むとぷはぁーっと俺の顔に吐きかけ手ぬぐいでごしごしとぬぐった。 

そして水を汲んできて頭からかぶせるとごしごしと婆ちゃんに全身拭かれて、塩を全身にぱっぱとふられた。
婆ちゃんは俺の着ていた服と髪の毛を、従兄弟が持ち帰ったエロ本と一緒に焼却炉で燃やすと家の中に入ってった。 

「よし、これでよか。母ちゃんは○子(妹)を連れて福岡(市)まで出ていっちょるからお前は今日はもう寝れ」

といわれた。
怖いと言うよりも、大変な事をしてしまった?とか母ちゃんに怒られるのかな?と頭の中がグルグルしてた俺は言われるがままに婆ちゃんの敷いた布団に入って寝た。
よく朝早く起こされると予定を切上げ母ちゃんは俺と妹を連れて横浜の家に帰った。俺は神社での出来事をいつ聞かれるかとビクビクしてた。 

母ちゃんは事情を知っているようだったが結局俺には何も教えてくれなかった。 

それから数日の間、夏休みが終る頃位まで?耳鳴りが続いたが、体調には別に異常は無かった。夏休みが終る頃には耳鳴りもやんだ。
そして新学期が始まりボウズになった俺はクラスメイトに笑われた。

以上、あまり怖くないし(俺自身がそんなに怖くなかったし)、落ちも無いけど覚えてる限り本当の話です。方言や名称は適当ですが。
以前この板で見た某話(めくらの女の人が廃墟から首を出して云々)にそっくりなので自分でも驚いてます。
あとこの話は俺の体験ネタとしてよく人にも話して聞かせるので知り合いには俺が特定されちゃうかも。それはやだなあ。(W

勿論翌年も福岡へ行ったが、以来その神社へは言ってない。
エロ本はまだそのままかも。
長文初なんで読みづらくてスマソ









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空き家の雨戸から

2008.02.06 (Wed) Category : ホラー・自己責任

いわく付の話です。
読む場合は自己責任で。
何かあっても一切関知しません。












では。












いまだにキショ恐い、謎な話。
小学校低学年の頃、両親の用事で俺は知り合いのおばちゃんちに一晩預けられた。
そこの家は柴犬飼ってて、俺は一日目の暇つぶしにそいつを連れて散歩に出かけたんだけど土地感のないところを、やたらめったら歩き回ったんで迷子になってしまった。
シャイボーイだった俺は他人に話し掛けることもできないし、連れてる犬は役に立たないしでウロウロしてるうちに夕暮れ近くになってしまった。
しかもある場所を通りかかったとき急に犬が足を踏ん張って動かなくなってしまい俺はそいつ抱えて歩き出したんだけど、異様にクソ重たい犬だったような気がする。
そうやって立ち往生してた場所の右手に2軒つながりのような形の空家があった。
当時昆虫集めに凝ってた俺は、いい虫(カマキリとか)でもいないかと犬をひきずってそこんちの草ぼーぼーの庭に入り込んだ。
んで、しばらく草をかき分けてるうちにいいかげん暗くなってきてこりゃやばいと顔をあげたとき、空家のほとんどの窓は雨戸しまってたんだけど、俺とこから玄関はさんで向こう側の窓だけ雨戸が少しだけ開いてて、そこから女の人が顔突き出してるのが見えた。
顔つきとか覚えてないけど確か女で、両目閉じたまま顔を左右に振ってたと思う。
とにかくキショイ動きだった。
俺は「ギョエェェェーー!!」と思ったわりに声も出ないまま腰ぬかしたけどすぐに一目散に空家から飛び出した。 

それからどうやっておばちゃんちまでたどり着いたのか忘れたけど、おばちゃんに半泣きで空家の女のこと言ったら、おばちゃん怒り出してなんでか分からんけどすぐさま頭をバリカンで丸坊主にされてその後知らないおっちゃん連れてきて呪文みたいなの聴かされた。
それに出かけてたはずの両親も急遽呼び出されたり結構大事になった。
以来おばちゃんちには一度も行ってないけど犬は結局帰ってこなかったと思う。
すんませんおばちゃん。
つか、これ最近思い出したことなんだけどあれは一体なんだったんだろう。









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