都市伝説・・・奇憚・・・blog
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助けられる
2007.11.29 (Thu) | Category : 誰も信じない人へ
その日、いつも通りに電車に乗って、会社へ向かった。
ドアに寄りかかって、外の景色を眺めていた。
地下鉄に乗りかえる駅(日比谷線の八丁堀駅)が近づいて来て、
網棚に上げておいた荷物を取ろうと、体を後ろにひねった瞬間だった。
ぱしっ!と、顔に何か、乾いたものが当たった。
何だか分からない、あえて言うなら、布みたいなもの。
強風にあおられたジャケットの襟が顔に当たるような、そんな感じだった。
「!」と振りかえったが、他のお客さんはみんな座席に腰を下ろしていて、俺にちょっかいをだせそうな位置には、それらしい人間は誰もいない。
顔を押さえる俺を、みんな怪訝そうに見ている。
何が何だか分からなかったけれど、とにかく、つけていたハードコンタクトレンズがズレて、目の奥に入り込んでしまって、痛くて仕方ないので、いつも乗る地下鉄を1本遅らせることにして、
駅のトイレに寄って洗面台でレンズを直した。
鏡に向かってレンズを直していたら、急に外が騒がしくなった。
なんだろう? と思い、改札を通って駅構内へ入ろうとしたら、
ホームから営団の駅員が
「入らないで下さい! すぐに地上に避難して!」
こちらに叫んでいる。
びっくりして訳がわからないまま、とにかく指示通り階段を駆け上がって地上へ出たら、すぐ目の前の車道に消防車が急停車し、
消防隊員が俺と入れ替わりに階段を駆け下りて行った。
地下鉄サリン事件だった。
もしあの時「何か」が目に当たって、コンタクトがズレなかったら。
俺の乗った電車は、サリンの充満する霞が関駅に滑りこんでいた。
誰が助けてくれたのかは、分からない。
でも、あれ以来、目に見えないものの存在を信じるようになった。
ここから先は蛇足だけれど……。
「死んだ人間」に「生きた人間」が救えるのなら、
「生きた人間」が「生きた人間」を救うのは当然だ、とも思ったので、機会を作って、いろんなボランティアにも参加するようにしている。
年甲斐も無くアツく語ってしまって、照れくさいので、sage。
ドアに寄りかかって、外の景色を眺めていた。
地下鉄に乗りかえる駅(日比谷線の八丁堀駅)が近づいて来て、
網棚に上げておいた荷物を取ろうと、体を後ろにひねった瞬間だった。
ぱしっ!と、顔に何か、乾いたものが当たった。
何だか分からない、あえて言うなら、布みたいなもの。
強風にあおられたジャケットの襟が顔に当たるような、そんな感じだった。
「!」と振りかえったが、他のお客さんはみんな座席に腰を下ろしていて、俺にちょっかいをだせそうな位置には、それらしい人間は誰もいない。
顔を押さえる俺を、みんな怪訝そうに見ている。
何が何だか分からなかったけれど、とにかく、つけていたハードコンタクトレンズがズレて、目の奥に入り込んでしまって、痛くて仕方ないので、いつも乗る地下鉄を1本遅らせることにして、
駅のトイレに寄って洗面台でレンズを直した。
鏡に向かってレンズを直していたら、急に外が騒がしくなった。
なんだろう? と思い、改札を通って駅構内へ入ろうとしたら、
ホームから営団の駅員が
「入らないで下さい! すぐに地上に避難して!」
こちらに叫んでいる。
びっくりして訳がわからないまま、とにかく指示通り階段を駆け上がって地上へ出たら、すぐ目の前の車道に消防車が急停車し、
消防隊員が俺と入れ替わりに階段を駆け下りて行った。
地下鉄サリン事件だった。
もしあの時「何か」が目に当たって、コンタクトがズレなかったら。
俺の乗った電車は、サリンの充満する霞が関駅に滑りこんでいた。
誰が助けてくれたのかは、分からない。
でも、あれ以来、目に見えないものの存在を信じるようになった。
ここから先は蛇足だけれど……。
「死んだ人間」に「生きた人間」が救えるのなら、
「生きた人間」が「生きた人間」を救うのは当然だ、とも思ったので、機会を作って、いろんなボランティアにも参加するようにしている。
年甲斐も無くアツく語ってしまって、照れくさいので、sage。
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旋回する飛行機
2007.11.29 (Thu) | Category : 誰も信じない人へ
おばあちゃんに聞いた話なんだけど、第2次世界大戦中、おばあちゃんは石川県の能登半島の近くの小さな村に住んでいた(ちなみに現在も村はある)。
隣の家の息子さんは飛行機部隊にいたそうだ。
ある日、田んぼを耕していると、1台の飛行機が低空飛行でその村の上空を飛んでいた。
上空を何回も旋廻してたので村の皆は、「珍しい事があるもんだ」って見ていたらしい。
次の日、隣の家の人が具合が悪くなって寝こんでいた。心配でお見舞いに行くとその人が
「夢の中で息子がさよならを言いにきた」
って言ったということ。
村の人も、
「息子を心配するあまり悪夢でも見たんだ」
って気にしてなかった。
何日後かは忘れたんだけど、隣の家に1通の電報が届いた。
それには、
「息子様は、国の為に神風特攻隊の任務を遂行し勇敢な戦死を・・・」
という内容が書かれていた。
戦時中の日本の特攻隊は、出撃を家族に知らしてはいけなかった。
村を旋廻していた飛行機は、もしかしてその息子さんだったのかもしれない・・・。
夢の中にでてきたその人は、霊かどうかはわからないけどね。
ちょっと不思議で、悲しい話・・・。
隣の家の息子さんは飛行機部隊にいたそうだ。
ある日、田んぼを耕していると、1台の飛行機が低空飛行でその村の上空を飛んでいた。
上空を何回も旋廻してたので村の皆は、「珍しい事があるもんだ」って見ていたらしい。
次の日、隣の家の人が具合が悪くなって寝こんでいた。心配でお見舞いに行くとその人が
「夢の中で息子がさよならを言いにきた」
って言ったということ。
村の人も、
「息子を心配するあまり悪夢でも見たんだ」
って気にしてなかった。
何日後かは忘れたんだけど、隣の家に1通の電報が届いた。
それには、
「息子様は、国の為に神風特攻隊の任務を遂行し勇敢な戦死を・・・」
という内容が書かれていた。
戦時中の日本の特攻隊は、出撃を家族に知らしてはいけなかった。
村を旋廻していた飛行機は、もしかしてその息子さんだったのかもしれない・・・。
夢の中にでてきたその人は、霊かどうかはわからないけどね。
ちょっと不思議で、悲しい話・・・。
律儀な霊
2007.11.29 (Thu) | Category : 誰も信じない人へ
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