淡路島、三宅島、宮城沖 地震のあった場所を線で結ぶと…

先日からこの記事タイトルのような話があちこちで聞かれる。
ネットにあがっていた画像は下図のようなものだ。



次はこの線が交わるポイント、富士山が危ない！というわけである。

だがちょっと待って欲しい。
画像が小さいため、いまいちはっきりとはわからないが…
ここ、富士山か？

念のため、わざわざ白地図をプリントアウトして描いてみた。
震源地は一番マグニチュードが大きかった場所で設定してある。
下のリンクはPDF。

ダウンロード

よく見てみると、どう考えても富士山や富士五湖ではなくて、甲府近辺である。
三角形の中で線が交わるのも当たり前の話で、そもそも

・点A、B、Cに対して線分AB、線分AC、線分BCをひく
・線分ABの中点をD、線分BCの中点をE、線分ACの中点をFとする。
・線分DC、線分AE、線分BFを引き、その交点をPとする。

って書き方なので、このPは三角形の重心を示すもの。
重心の位置がどこか、という問題に帰結するだけで…その場所が富士山に近かったから面白がっただけ、なんだろう。


で、この4月13日に発生した淡路島での地震もtwitterにて予言されていた、と言われている。
下図がその画像。



画像が小さいのはお約束。
4月5日にロシア極東で発生したM6の地震と、4月6日にパプアニューギニアで発生したM7の地震、それぞれの震源地を直線で結び、次の大きな地震はその直線状で起こる！という予言（？）。
これが淡路島の地震を予知した、とされている。

だが待って欲しい。
…淡路島…？

まずロシアの地震は北朝鮮との国境近く、ザルビノの北9ｷﾛ。
パプアニューギニアの地震はEnarotali。
直線で結ぶと…



こんな感じになる。
やはり小さくて見えないので、拡大。



ダメじゃんｗ
やはりこういうのは、言い出した本人はわかってて釣りを楽しんでるのだろう。
釣られる方が悪い、ということで。

とりあえず賢明なる読者諸兄も、こういう情報は一度自分で確認してみることをオススメする。