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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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もしもし、ミエ…

ミエは一人で留守番していた。両親は東京まで買い物に出かけている。

友達は皆出かけている。テレビもつまらない番組ばかり。宿題をする気にもなれず、酷く退屈だった。
ミエの一家は半年前に、マンションから今の一戸建ての家へ引っ越してきた。家は広くなったけれど、一人でいると自分が小さくなった様な寂しさを感じる。

電話が鳴った。
友達からか。両親かもしれないが、こんな日は誰からの電話でも嬉しかった。

「もしもしミエ、あたし、今駅にいるの」

ミエと同じ年頃の女の子からだった。友達かと思ったが、受話器の声に思い当たる友人はいない。
「それでさー、超むかついて、ざけんなよって言ったわけ。そしたら何だよブスだって。もー悔しくてさー」
ミエが適当に調子を合わせていると、相手は一方的に話し続けた後に、電話を切ってしまった。

ミエは呆然と立ちすくんだ。一体、今のは何だったのか。誰かの悪戯かと思ったが、悪戯にしても変だ。
首を傾げたが、すぐに気にしない事にした。

数分後。二階の自分の部屋にいると、また玄関脇の電話が鳴り始めた。
今度は友達か両親からだろうと思いながら、ミエは受話器を取った。

「もしもしミエ、あたし、今コンビニにいるの」

またしても相手の声が一方的に喋っている。
気のせいか、さっきより少し声が低くなった様な気がした。ミエはその声に思い当たる先輩がいた。
「解った。タカハシ先輩でしょう」
「何言ってんの、違うよ。あたしだよ。それより昨日のドラマ、馬鹿だと思わない? あたしだったらまず金返せって言うよ」

彼女の話題にはついていけない。ミエは他にも何人か、その声の人物らしい名前を挙げたが、相手は違うと言う。さっきの様に、どうでもいい事を話し続けると電話を切った。

きっと頭のおかしい人なんだ。それにしても、どうして家の電話番号を知っているのだろう。友達が教えたのだろうか。相手に悪気はないみたいだが、気味が悪かった。

ミエが二階に戻ろうとすると、また電話が鳴った。恐る恐る受話器を取ると、

「もしもしミエ、あたし、今歩道橋にいるの」
「あなた、一体誰なんですか」
ミエは思い切って尋ねた。
「何言っての、あたしよ、あたし。それにしてもあんたの家の屋根、趣味悪いわね。他の家から浮いてるわよ」

ミエはゾッとした。彼女は今、家が見えると言った。
駅、コンビニ、歩道橋と、彼女はどんどんミエの家に近付いてきているのだ。
それに彼女の声は、最初の電話の時から確実に変わっていた。30代後半を思わせる。
「一体何がしたいんですか」
ミエは勇気を振り絞って聞いたが、
「そんな事、あなたがよく知っているでしょう。それよりも……」
女はまた同じ様に喋り続け、断りもせずに電話を切った。

ミエは恐怖で震えた。あの女が来ると思うと、外に出るのも恐ろしい。
ミエは電話のコードを抜いた後、玄関の鍵が閉まっているのを確かめてから自分の部屋に逃げ込んだ。

自室の扉に施錠し、ひとまず安心だと思った瞬間、背後で電話の子機が鳴った。電話は部屋にもある事を忘れていた。
電話に出るまいと思ったが、今度こそ強く言ってやるのだと決心し、通話ボタンを押した。

「もしもしミエ、今あなたの家の前にいるの」

ミエは戦慄した。女が自宅の前にいる。
彼女の声も恐ろしかった。もう中年の女の声だ。
「こんな事、やめてください!」
ミエは精一杯の大声を出した。
「あら、そんな事言って良いの? あなたが望んだ事なのに」
「私、なんにも望んでません」
女は低く笑うと、
「すぐに解るわ」
それだけ言って、電話を切った。

もう嫌だ。ミエは部屋の隅で縮こまった。
自分が一体何をしたというのだ。あの女が言っていた、自分が望んだ事とは何なのだ。

電話が鳴り響いた。
ミエはどうする事も出来ずに、耳を塞ぐ。早く鳴り止めと念じるが、電話はいつまでたっても鳴り止まない。

やがて、限界だと思ったミエは、電話に出る決意をした。
警察に通報したと脅せば、あの女はどこかへ立ち去るかもしれない。そんな一縷の希望を抱きながら、電話に出た。

「もしもしミエ」

女の声が聞こえた。電話機と、ミエの背後から。

「今、あなたの後ろにいるの」

皺枯れた声がそう言い終わった瞬間、ミエの首を、冷たい両手が包み込んだ。
そこでミエの意識は、暗闇に遠ざかっていった。

(※暗さんからの投稿です。ありがとうございました)






 


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この記事へのコメント

無題

投稿モノということで、ちょっと言いづらい部分もあるんですが・・・。

正直、イマイチよくわかりません。「メリーさん」の改変ですから、もちろん創作なんですよね?
主人公の名前と相手の名前が同じであること、相手がだんだん歳を食っていること、あなたが望んだ事、すぐに解る、などなどの改変を加えた以上、何かオリジナルとは別のオチが用意されているものと思ったら、そのまま終了。オチ自体も、「後ろにいるの」ですっぱりと終わるオリジナルに蛇足が足されただけのようにしか・・・。

もし投稿された方が見ていらしたら、説明不足の部分を解説してもらえると助かるのですが。何か面白いオチがあったけど、それが表現できてないだけのような気がするので。

Re:無題

メリーさんの改変はいっぱいあるからねー。
これもそのひとつかな。

無題

新手のメリーさんやなwww

Re:無題

メリーさんはいろいろいるよ!w

無題

望んだ事ってなんだったんだろ?
実は電話の相手は母ちゃんで
声色変えて娘をびびらせようとしてただけでしたーって
オチなのかと、途中まで思ってた

Re:無題

母親オチかw

kzさんへ

俺の創作ではなく、人から聞いた話です。
なので、女が何者なのか、女が言っていた『主人公の望んだ事』は何なのかは、俺にもよく解りません; 話してくれた友達も、「俺も聞いた話だからよく解らん」と言っていたので。

個人的な推測ですが、冒頭で主人公が「退屈。一人で寂しい」と思っていたので、「誰か遊びに来ないかな」というような期待を抱いて、それが女を呼んでしまったという話じゃないかと思っています。

Re:kzさんへ

なるほどー。
残念。

無題

もしもし? 私ヨシゾー
今あなたの家のベッドの中にいるの

Re:無題

下男じゃんそれ

暗さんへ

回答ありがとうございます。
そうですか、詳しい内容はわかりませんか。残念です。
とりあえず暗さんにこの話をされたご友人の方は、たぶんこの話に「メリーさん」というオリジナルがあることをご存じないのでしょうね・・・。

Re:暗さんへ

そうかもしれないね…

無題

なんだかメリーさんとあまり変わりないような話ですね。

Re:無題

基本に忠実な類話ですね

無題

プルルルルル…プルルルルル…ガチャ。
「…○○です…」
「もしもミエ、あたし、今あなたの後ろにいるの。でも、これ以上近づけない」
「えっ、何で?」
「本当は正面に回りたい。成長したアナタの顔を見たい。きっと美人になったのでしょうね。でも、後ろ姿を見れただけで充分」
「もしかして…お母さん?」
「まだ捨ててなかったのね、あの人形」
「だって、お母さんが作ってくれた大事な人形だもん!」
「ありがとうね」
「お母さん…後ろにいるんだよね?振り返ったらまた会えるんだよね?」
「ダメ。振り返っちゃダメ。こんな醜い姿、見られたくないわ」
「お母さんっ!」
ツーツーツー…

Re:無題

(´;ω;`)

無題


ガラの悪いメリーさん(^ω^;)

Re:無題

メリーさんもグレるのね

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来世はブサメンじゃないといいなぁ。

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