聞き分けのよい子

　あるところに母親の言いつけをよく守る、とても聞き分けのいい女の子がいた。彼女には幼い弟がいて、彼女はとても弟をかわいがっていたのだが、この弟には一つだけ困ったことがあった。それは“お漏らし”である。彼女の弟はいまだにトイレで用を足すことが覚えられず、いつもお漏らしばかりをしていたのだ。ある日のこと、いつまでたってもお漏らしが治らない弟に向かって、業を煮やした母親がこう叱りつけた。
　「いいかげんにしなさい！今度お漏らしをしたら、おちんちんをはさみでちょん切るわよ！」
　それからしばらくたったある日のこと、母親は幼い姉弟を留守番に残して買い物に出かけた。ところが、彼女が買い物を終えて家に戻ってくると、幼い息子が下半身を血まみれにして、ぐったりとした様子で横たわっている。そしてその横には、大きなはさみを手にした娘の姿が。幼い娘は母親の姿を認めると、にっこりと笑ってこう言った。
　「弟がまたおもらしをしたの。だから私、ママの代わりにちょん切っておいたわよ」

【真相】
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