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ー毒男の怖い話とか音楽とか雑談とかー <毒男シリーズ>

2020.04.01 (Wed) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

1:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/23(月)23:00:49.04ID:thG99fcg0
|A-) 出遅れすぎた…



11:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/23(月)23:28:54.65ID:thG99fcg0

ー猫の恩返しー

知人K氏の祖母の母のそのまた母、つまりK氏曾々祖母に当たる青山シノ女(仮名)は某村の庄屋の娘だった。
シノ女十四歳の時に、長い事寝たり起きたりを繰り返していた祖母の隠居が死んだ。
その少し前に息子夫婦(シノ女両親)が若くして死んだので、病身ながら事実上の当主として、一家の傾いた台所の采配を布団の上から気丈に振るい続けていた。
当主たるシノ女の兄は身体が弱く、十九歳だがまだ嫁も迎えていなかった。

当家には仲の悪い分家が一つあった。
隠居の具合が悪化するにつれ、本家の現状に目を付けたかの家の主が足繁く訪ねてくるようになった。
日ましに態度を増長させてゆくかの家の主を幾度も追い返しながら、隠居はじっと黙り込んでいる事が多くなった。
隠居は一匹の猫を生まれたときから育てており、普段から何くれとなく世話をしては可愛がっていた。
シノ女が物心付いた時にはもう老猫で、飼い主同様部屋から外へ出ることはほとんどなかった。

通夜の当日は雨天であった。集まってきた客や親戚連中が
「隠居の涙雨かいな」
など無責任な軽口を叩く中、件の分家当主も家族を引き連れ現れた。かの人の内心の喜びは子供のシノ女の眼にも明らかだった。
兄が相手をしている間、シノ女はどうしても厠に行きたくなった。
住持の到着には少し間があったので急いで席を立った。
座敷を出ると外はもう豪雨、厠は炭部屋沿いに廊下を抜けた先にあった。
厠から出て手を洗いつつ、今後の自家の行く末を思いやり心細さを募らせていると、果たして障子のすぐ向こうより轟々たる雨音に混じって
「安心おし」
と隠居の低い声が聞こえた。
ハッと障子を開けたが誰もおらずシノ女の背筋は凍りついた。



12:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/23(月)23:29:09.68ID:thG99fcg0
座敷に戻ろうと廊下へ出た途端、炭部屋の方から
「キャッ」
という叫び声。
驚きのあまり一瞬恐怖も忘れ駆け付けると、手伝いの農婦が二人で抱き合い土間にヘタリ込んでいた。
どうしたのかと声をかけると
「隠居さんが…隠居さんが…」
と言いながらガタガタ震えているばかり。
よくよく問い質してみるに、座敷に面した中庭
――その庭石の上に、仏間に横たわっているはずの隠居が雨の中蹲って、じっと座敷を覗いているのが見えた――
と慄きつつ言う。

しかし二人の指差す先に恐る恐る視線を走らせたシノ女の眼に映ったものは、何やら布のようなごく小さな塊だった。
何かしらんと眼を凝らすと、不意にそれがムクムクと動いて持ち上がった。
布の下から見えたのは毛に覆われた細い足が二本。
それは隠居が日頃可愛がっていたかの老猫であった。

「アッ」
と声を上げた瞬間、座敷から今聞いたどころではない、とてつもなく物凄い悲鳴が上がったかと思うと、中庭に面したあちこちの障子が開いて、通夜の客が雨の中傾れを打つようにして一斉に転げ出て来た。
座敷では腰を抜かして動けない人々が震えているその側で、分家の主が経帷子の隠居の死骸に抱き付かれ七転八倒していた。
やがて我に返った皆が近付いてみると、かの人は持病であるところの心臓発作が出たのか青い顔でウンウンと唸っていた。
数人が寄って集って幾ら死骸を引っ張っても離れず、途方に暮れているところに住持が現れた。
住持はその光景を一見して目を丸くしたが、やがて死骸の傍らに座って御真言を唱え一喝するや、死骸の腕は嘘のようにアッ気なく離れた。

その頃には病人はもう既に虫の息だった。
村医者はまだ弔問に来ておらず、マゴマゴしている内にとうとうそのまま死んでしまった。
村医者氏が到着したのはスッカリ冷たくなった後で、大雨で道が崩れていたので遠回りしてきた由であった。
猫は騒ぎの合間に走り去ってしまった。新たな死骸は家族が泣き喚く中、戸板に乗せられて当人の家に運ばれていった。



13:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/23(月)23:29:18.64ID:thG99fcg0
猫が被っていたのは隠居の病室の押入れにあった袱紗であった。
訳を聴いた住持がそれを引き取って懇ろに供養した。
住持は
「二十四年も生きた猫だから、いずれは化けもしようと思っていた。化け物なりに隠居の思いを汲んで自分が出来ることをし、それが見事果たされたのだから、今後この家に現れることは二度とない。猫は元来そういう生き物だから」
と言った。
事実それからかの猫の姿を見ることはなかった。

主の急死とともに分家は急速に没落し一家は離散してしまい、後に残った分家の土地も全て本家のものになった。
猫の祟りと隠居の怨念を眼にした上は、もう誰も本家に手をつけようと画策する者は無かった。
シノ女は翌年嫁し、病弱であった兄も徐々に健康を取り戻し、やがて娶ると程なく何人もの丈夫な子供たちに恵まれた。
本家は元通り裕福になった。

昔々、江戸が東京になる前の、世にも恐ろしき猫の恩返しの話。
これにて一巻の終わり。



18:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/23(月)23:43:23.03ID:thG99fcg0

 ーM衣ー

長くなってしまうと思いますがお願いします。
これは俺が20のときの話。
俺は当時風俗店で働いていた。
俺以外にも店長(29歳)、Yさん(30歳)、Kさん(36歳)の男性社員がいてそれなりに楽しく働いていた。
女の子とも仲良くて遊んだりしてたしね。

でもその楽しさも俺が働き始めて半年くらいまでだった。
俺が働き始めて仕事にもなれて半年くらいたったころ一人の女の子が面接にきたんだ。
その子はM衣という子で、顔も可愛くスタイルもそれなりによかった。
…そうだなぁ芸能人でいうとモーニング娘のなっちをもっとかわいくした感じで長い黒髪が特徴的な子でした。

経験はないとのことだったけど店長もすぐに採用した。
経験があるよりも素人っぽい方が人気もあった時だったからね。
ただ彼女にはちょっと不思議なところがあった。
それに最初に気づいたのはYさんだった。
気配を感じないというのだ。
彼女が近くを通ってもまったくなにも感じない…
しかも、なにかぞくっとする背筋が凍るような感じがして不気味だった。

その話を飲みの時に店長にしたけれども
「気のせいだろ」
くらいでとりあってもらえなかった。あたりまえの反応だが。

それ以来、俺とYさんはなんとなくM衣が気になるようになった。
もちろん恋愛感情とかそういうものじゃなくて不気味さを感じてたからだった。
そして不思議なことは他にもあった。
うちの店では女の子は自分の部屋に待機しているシステムで客がくるとそのまま部屋を使用するようになってたけども彼女の部屋だけはまったく物音がしない。

一人でいるときならわかる。
でも客が入っていても物音がしないんです。
普通はお客が入ってれば話し声やもしくは女の子の喘ぎ声が必ず聞こえてくるのに。
そして客が帰った後に使ったタオルとかは俺たちが回収するので外に出してもらうんだけど彼女だけは外に出さないんです。
もちろん店がしまれば部屋に入って掃除をするからわかるんだけども使用した形跡のあるタオルとかイソジンがまったくない。
シャンプーや入浴剤もまったく減ってない…
朝に用意したままなのだ。

女の子が用意したものを使う場合もあるからそうなのか?と思ったけども彼女はそんなものはもってきてなかった。

しかも客自身も帰るときは普通は満足したりなにか表情にでるんだけども、彼女についた客だけは最初はかわいいから喜んで入るのだがでてくるときは、なぜか目が魚が死んだような目をして…虚ろな表情ででてくる。
生気が感じられないのだ。
しかも…リピーターがまったく存在しない…
彼女ほどのルックスとスタイルならリピーターがついて当然なはずなのに。



19:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/23(月)23:43:57.41ID:thG99fcg0
店長は
「ふしぎだなぁ。下手なのか?」
くらいの感想しかなったようだが、俺とYさんは絶対に普通じゃないと思ってた。
それだけじゃない。
彼女の部屋はまず彼女が帰った後に掃除に入ると、まったく用意したものを使用した形跡もないのに髪の毛だけは異常に落ちてるんです。
気持ち悪いくらいに。
ちょっと多いとかいうレベルじゃなくて、まるで髪の毛を切ったんじゃないかというくらい必ず排水溝に詰まっている。
さらに部屋に入ると必ず腐臭がただよっているしお風呂の側面に赤い手形のような染みが必ずついている。
彼女が使ったときだけ。

中で会話もせずになにをしてるんだ?と俺とYさんはすごく気になったけども、部屋の中を客がいるときにのぞくことはできないからそのままになってた。

そして…俺が実家で不幸があり帰省して3日ほど店を休んだときのことだった。
東京へ帰る前日の夜中の2時ごろにYさんから電話があった。
なぜだかよくわからないけども声が震えていた。
「はぁはぁはぁ…」
イタ電か?と思ってきろうとすると

「Sくん(俺)…俺だ。やっぱりM衣は普通じゃなかった。絶対にかかわっちゃダメだ。」
「どうしたんですか?なにかあったんですか?」
「俺は霊とかそういうものは信じてないけどM衣は…きっと生きてる人間じゃない」
「え?」
「俺…やばいかもしれない。。どうしたらいいんだ」

Yさんは本気でおびえていたようだった。
詳しい話を聞こうとすると、最初はかかわらない方がいいと言ってくれてたYさんだったが、俺のしつこさに負けたようでぽつりぽつりと話してくれた。
どうやらYさんはM衣のことを少し調べたようだった。

店が終わった後に彼女の履歴書を見て住所などを調べていってみたらしい。
するとそこはマンションの一室だったが…誰も住んでいなかった。
しかもそこの住人はつい数ヶ月前に手首を切って自殺したらしくそれ以来空室になってるとのこと。
そしてYさんが隣の人に彼女の写真(履歴書のコピー)を見せて
「この人が自殺したんですか?」
と聞くと
「そうですよ。可愛い子だったんですけどねぇ」
と答えたそうだ。

この時にYさんは本能的になにかやばいと感じたそうだけども次の日についに誘惑に負けて彼女の部屋をのぞいたそうなんです。
「俺…みちゃったんだ…みちゃったんだよ。正直言って後悔してる」
「なっ…何を…見たんですか?」

俺はなにか得たいにしれない恐怖に駆られて声が震えていました。
「いいか。絶対にかか…」
ざざっ…ぐじゃぐじゃ…
そこまでYさんが言ったときに電波が乱れて不快な音がしたかと思ったら電話は切れました。



20:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/23(月)23:44:25.54ID:thG99fcg0
ここまで聞いただけで俺は恐怖感を感じていたけども、まだ正直信じきれていない部分があった。
確かにM衣の周囲には不気味なことが多いけども霊の存在を否定していた俺には理解できなかったからだった。
それにいくら気になったからとはいえ履歴書を見て家に行くだなんて、と思った部分もあったし。
でもそう思ってられるのもこの時だけでした。
東京へ戻った初日、Yさんは何事もなかったように働いていた。
あれほどおびえていたのに-

俺は仕事が終わった後にYさんに話し掛けると
「聞くな…頼むから聞かないでくれ」
と一言。そして彼はその次の日-
「地獄谷で待ってる人がいる」
となぞの言葉を残して消えました。
Yさんが消息不明になってから約一ヵ月後。
彼はM衣の履歴書に書かれた場所から遺体で発見されました。
近所の住人の異臭がするとの通報で警察がかけつけたところYさんが死んでいたそうです。

最初は変死体ということで解剖もされたそうですが結局は死因は自殺。
死因自体は窒息死でめずらしいものではないそうですが大量の髪の毛が気道と食堂につまっていたそうです。
そのときに俺は気づきました。
YさんがいなくなってすぐにM衣が髪型がショートになっていたことに。

まさか…俺は恐怖でいっぱいになった。
初めてでした。全身が震えるような恐怖なんて。
あの子はいったい…。それから二日後。今度は店長がいなくなりました。
「地獄谷で待ってる人がいる」
と同じ言葉を残して。
後で女の子から聞いたけども店長はM衣に迫っていたそうです…
そして店長がいなくなってから一週間くらいでM衣も店を辞めました。

一体M衣は霊だったのか?それとも違ったのか?
今となってはわかりません。
ただ後で知ったことは、俺が働く2年前くらいにM衣と同姓同名の子があの店で自殺していたこと。M衣が使っていた部屋で。
それを改装したのが今の部屋とのことでした。
実際にあの子が霊かどうかはわからなかったけど初めて経験した恐怖だったし、もう数年たったから打ち明けてもいいだろうとおもって書きました。
つまらない話でしたがありがとうございました。



22:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/24(火)00:00:45.06ID:VVcLbHkr0

 ー叩く音がするー

私が3年前に体験した話なんですけど、私は安い一戸建てを見つけそこに住むことにしました。
最初は快適だったのですが日がたつにつれて妙な事に気づきました。
私が1階にいるとき上でボソボソと話し声が聞こえるのです。
2階に行って見るんですけど一人暮らしなのでだれもいません。
足音が聞こえたこともありました。いったい何なんだろう…と不安は積もるばかりです。
しかもそれは日がたつにつれだんだんとうるさくなっていきます。

間違いなく2階に誰かがいる。
私は2階に行って一部屋一部屋チェックしました。
しかし窓は閉めてあるし人が外から入ってきた形跡などありません。
非常に気味が悪かったのですが、その時天井から
「ドンドンッ」
と叩く音が聞こえました。
まるでここだと言っているようでした。
天井裏に誰かいるのか?
その音の方に言ってみると天井にぽつんと扉があったのです。
業者はこんな所に扉があるなんて全く言ってませんでした。
あまりにも目立たない所にあったので私自身もう2ヶ月にもなるのに全く気づきませんでした。

まだそこからは中から叩く音が聞こえます。
非常に怖かったのですが勇気を振り絞って開けるみることにしました。
開けると中から階段が出る仕掛けになってます。
階段を上がって中に入るとかび臭く埃まみれのところでした。
広さは3.5メートルぐらいで物置には出来そうな所です。
周りは前の家の人が置いていったものなのか誇りまみれの人形とダンボールが何個も置いてありました。

しかし誰もいません。
とその時突然誰かが後ろにいる気配を感じました。
後ろを振り返ると髪の毛が長く赤い服を着てジーパンをはき、顔は髪の毛で見えませんでしたが血だらけのような者が立っていました。
私はびっくりして階段を転がるように下りて逃げました。
そして2階と1階を結ぶ階段を下りている時、さっきの所で階段をドスドスドスッと下りてくる音が聞こえました。
追いかけてくる!殺される!そう思って私は必死にその家から出ました。
その日は友達の家で泊まる事にしました。

次の日友達と一緒にまた自分の家に戻ってみることにしました。
家を開けようとした前にちらっと2回の窓をみると、窓に手を着けてこっちを見ている女性がうっすらと見えました。
私は家に入るのはやめてそのままその日引っ越しました。



27:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/24(火)00:15:38.18ID:VVcLbHkr0

 ーおまえもかー

高校生の時、深夜、友達の部屋でしたたか飲んだ帰り、あかりもなく人気のない、暗い市営球場わきの道を通って帰った。
すると、球場の横手にある小さな林の中で、2~3人の男の声がした。
深夜の市営球場は、同性愛者の出会いの場とも噂されていたから、何となく噂の真偽を確かめようと思い、暗い中で目を凝らし、林の中を覗いていると、ボオッと、やはり2~3人の人影が見える。

酔いも手伝ったか、少々大胆になり、近道をはずれて木立の方へ近づくと、男たちに囲まれるようにして、もう一つの影が、ゆらゆらと揺れているように見える。
それも、空中に浮かんでいるように見える…
男の中の一人が、その空中に浮かんだ人影の足に抱きついて、ぶら下がっているようにも見えた。

木々の間を、そおっと進み、ぼそぼそとした話し声が、聞き取れそうなくらいに近づいた時、枯れた枝を踏みつけてしまった。
バキッという音が思ってもみないほど大きく響いた。

話声がやみ、少し間をおいて、突然、笑う声が…、それも、へらへらと、鼻で笑うような嫌な感じで。
3人の人影がこちらを向いているのがわかる。
そして、くぐもったような男の声で、
「おまえもか」
と、一声あった。
何やら、わけもわからず怖くなり、あわてて道へ引き返し、走って家へ帰った。

次の朝、登校すると、学校にもほど近い市営球場わきの木立の中で、首つり自殺があり、警察官が何人かいたと、クラスのみんなが言う。
どういうことだろうか?
今もって謎だが、何人か男が自殺と見せかけて一人の男を殺したのではないだろうかと、公衆電話から、匿名で、その夜に見たことを通報したりしたもしたが、特に、リアクションがあったとも思えない。

その後、同じ場所で10年くらいの間に、知る限り5回ほど首つり自殺があったが、一昨年、市営球場が取りつぶされ、今は、あの林もない。



39:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/25(水)22:02:41.36ID:m0TXw1ok0

 ー今度君もあの子と遊ぼうよー

私が小学校の時の話です。
私はA君といっしょによく出ると言われている廃屋に行ってみました。
私は怖くてやっぱり帰ろうと行ったのですがA君は入ろうと言って聞きません。
仕方ないので私は外で待っていることにしました。
しかしA君はなかなか出てきません。そして日も沈みかかっていました。

と、その時その廃屋の中から

うぅ…うぅ…

と女の人がすすり泣く声が聞こえてきました。
2階の窓の辺りから聞こえてくるようでした。
A君の声じゃないよな…。
と思いながらその窓を見ていると突然すっと誰かが姿を現しました。

A君か?
と思ったんですがそれは明らかにA君とは違っていました。
真っ黒というかどす黒い人影ががこっちを見下ろしていました。
真っ黒で髪の毛とか服は全く見えなかったんですが、黒とは対照的な白い目がとても目立っており、その目は明らかに私を睨みつけていました。

私は怖くなり全速力で家まで逃げました。
次の日学校に行ってみたんですがA君は来てませんでした。
どうやらA君は家にも帰ってないらしいのです。
私は昨日の廃屋にいた人物にA君は殺されてしまったのではないか?と思いました。
しかし次の日A君は普通に学校に来ていました。
私は安心してなぜ昨日来なかったのかという事と廃屋で何かあったのかと言う事を質問しました。
すると彼はこんな事をいったのです。

「あの廃屋に面白い子がいて友達になったんだ。外にもう一人友達が待っているっていったら、ぜひ会いたいって言ってたよ。今度君もあの子と遊ぼうよ」

と言っていました。
廃屋に子供が住んでいるわけありません。私はすぐにおかしいと思いました。
A君にもうあの廃屋には行かないほうがいいと言って、今日も遊びに行くと言っているA君を必死に止めたんですがですが聞こうとしませんでした。
そしてA君はその日から行方不明になってしまいました。
あれからもう30年も経ちますがA君は見つかっていません。

ただ廃屋で男の子と女の子のバラバラの白骨死体が見つかり、廃屋の中は壁に血がたくさん染み付いていたそうです。
男の子の白骨死体はA君だったのでしょうか?だとしたら女の子の死体は誰なのでしょうか?
私があの時覚えてるのは女の人のすすり泣く声と窓からこちらを睨み付けていたどす黒い謎の人物だけです。

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40:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/25(水)22:06:30.91ID:m0TXw1ok0

 ー見知らぬ女の子ー

オレが小学生だったころの話なんだが、妙なボロイ借家に住んでいた時期があった。
当時、両親が離婚をしたこともあり、子供とはいえ精神的にアレだった気がしないでもないけどね。

急に苗字が変わった事もあり、小学校で軽いイジメのターゲットとなったオレは、放課後のドッジボールやサッカーに参加するわけにもいかず、1人まっすぐ帰宅するのが習慣になりつつあった。まぁ鍵っ子ってやつ。

いつものごとく借家(2F建て)の鍵を開け、自分の部屋(2F)へ直行したオレは作りかけのミニ4駆の製作にかかった。
しばらくすると日も沈み、腹も減ったしTVでも見ながら食事をとろうとした時にソレはおきました。

トン、トン、トンと階段を駆け上る音がする。
家の中にはオレしかいないのに。
その音は普通に階段を駆け上るのとなんら変わらず、ゾっとするのと同時に、もしかしたら働きにでた母親が戻ってきたのかと思わせるくらいに普通でした。

しかし足音はオレの部屋の前で止まり、硬直して動けないオレの前でふすまはそっと動いた。
…立っていたのは母親ではなく、見知らぬ同年代の女の子。
3秒ぐらいお互いに言葉を交わすでも見詰め合ってたと思う。
女の子はくるっと後ろを向くと、階段をトン、トン、トンと降りていった。
怖いと思うよりも、あっけにとられてたオレは、泥棒なのか何ナノかわからず放心状態だったけど、部屋にあったプラスティック製のバットを片手にとりあえず1Fに降りようと思った。

階段を何故かそっと足音を忍ばせながら下りるオレ。
頭の中は混乱してたけど、それなりに色々と可能性を考えていた。

1:実は母親はもう戻ってて、知り合いが来ている。
2:実は家賃を滞納してるかなんかで、大人の人が怒りにきた。
3:鍵をかけ忘れたから泥棒が入ってる。

と、まぁこんな感じだったと思う。



41:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/25(水)22:06:41.36ID:m0TXw1ok0
でも1Fに降りて玄関を確認すると鍵は閉まっている。
家の中はシーンとしている。声もしない。
1Fはリビングと台所(繋がってる)、風呂(トイレ)しかないので、いるとすればリビングだろうな…と思った。
この辺から何ともイヤな感じがしはじめていたんだけど、それでもそっとリビングを覘いてみると…
何とも奇妙な光景がそこにあったんだよ。

日も暮れて暗い部屋の中に、明かりもつけずにテーブルに向かって座っているサラリーマンと女の子。
こちらに背を向け台所に立っている女の人。
皆、一言もしゃべらず、微動だにせず、じっと下をうつむいてた。

気がついたらオレは母親に抱き起こされ、しきりに
「大丈夫?大丈夫?」
と揺すられてた。
どうも廊下でぶっ倒れてたらしいんだよね(苦笑

見たことや、おこった事は全て実感として覚えてたけど、親には言えなかった。
頭がアレになったと思われる要因がオレの環境には揃いすぎてたし…なにより住む場所がなくなるかもってのがイヤだった。

あの家でかつて何があったのかなんてコレっぽっちも知らないけど、当時母子家庭の母親が1人で借りられる2F建ての借家なんて…まぁ何かあった家だったのかも。



47:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/25(水)22:22:55.34ID:m0TXw1ok0

 ーお泊り会の肝試しー

俺が小さい頃体験した話でも。
思い出しながらで悪いけど

小さい頃は病院から繋がってる保育所に通っててさ、その病院ってのを先に説明しておくと障害を持った人達や、重度の病気の患者さんとかを専門に扱うところなんだよ。
当時の俺もその病棟に入ったこと何度かあったけど、小さい頃の俺はそこが大嫌いだった。まず鼻を突くような薬品の匂いとかあちこちから聞こえてくる患者さんの唸り声。
5歳にも満たない子供には刺激が強すぎだったよ。

人が死んだりってのも日常的にある場所だったらしい(言い方悪いけど)
で、結構看護婦さん達の間でも
「死んだ患者さんが夜中歩いてた」
とか
「先日亡くなった男の子が窓の外からこっち見てた」
とか、そんな話も少なくなかったそうだし、実際そこの看護婦だった母さんからもよくそんな話を聞かされてた。

それから隣は神社だったり、よくわからない慰霊碑が立った森があったりで、正に心霊スポットのド真ん中に立ったような病院。
さらにその中にあったのが俺の通ってた保育所ってわけ。

それで、俺の保育所では毎年お泊まり会ってのをやるんだけどその中に「肝試し」があったんだよ。
ルールはまあ有り勝ちなんだけど、一人で保育所の奥にある裏口近くのトイレまで歩いていって、そこにあるお菓子をとってくるっていうものだった。

まず子供達と保母さん達は一つの部屋に集まってて、そこから一人ずつスタートするんだけど、その部屋から外が全くの別世界。
異常なくらいシー…ンと静まり返った廊下の奥は完全な闇。
子供達の誰もが怖がって行こうとしないんだよね。当然だけど。
それで、保母さん達が無理やり部屋の外に出すんだよ(鬼だよな)
もう一人闇に放り出された子供は大泣きしてた覚えがある。



48:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/25(水)22:23:48.83ID:m0TXw1ok0
それで年長組だった俺は最後の方に行くことになってたんだけど、先に行って帰ってきたみんなが変なこと言い出すんだよ。
泣きながら
「真っ黒い人が居た」
とか
「足引っ張られた~」
とか。
俺も最初は強がって
「ウソだろー。怖くないもん」
とか言ってた(記憶がある)けど自分の順番が近づくにつれてマジで怖くなってきた。
けど中には
「誰も居なかったよー」
とか言う奴もいたから、それを支えにして耐えた。

で、自分の番が来た。
部屋出た瞬間一気に血の気が引いたのを今でも覚えてる。
マジで真っ暗。廊下は闇に吸い込まれてて、手に持たされた懐中電灯だけが頼り。
元々病院の中にある保育所だから、さらに不気味でさ。
なんとか勇気を出して奥へ奥へと歩いて行った。
ちなみに、そのお菓子のある場所までは二つの部屋を通過しないといけないんだけど、その一つ目の部屋に入った時のこと。

真っ暗な部屋に窓から薄く月明かりが入ってきて少し明るくなっていた。
その部屋の真ん中。俺から3メートル離れてなかったと思う。
真っ黒な誰かが踊ってた。姿は真っ暗で見えない。というより逆光にかかったように真っ黒で顔はおろか服装も何も見えない。
そいつは小刻みに跳んで手足を上下に激しく動かして踊ってた。
けど足音が全く無い。あれだけ激しく跳んだりしたら静かな廊下に足音が響き渡ってても良かったはず。
妙な違和感と恐怖に襲われて、俺はすぐにお菓子のある場所まで走り、お菓子をひったくるように取り、みんなの部屋へ逃げ帰った。

部屋に帰った後みんなに報告すると、半分くらいの奴等が「見た」という。
だが保母さんはこの部屋に全員居るし誰かがお化け役をやってるわけでもない。
ちなみに一番最初見に行った保母さんはそんな人見てないと言う。
見たのは一部の子供達(俺含む)だけ。



49:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/25(水)22:25:02.71ID:m0TXw1ok0
そこで俺と仲の良かった友人と二人でもう一度同じコースを行かせてもらった。
二人なら怖くないだろう。と思ったんだろう。
多分ビビってるみんなを見下そうというガキの浅い考えとかそんなところ。
それで部屋を出た俺達はまず一番目の部屋へ向かった。
だがそこには誰も居なかった。さっきまで踊ってた真っ黒い奴は影も形もない。
すると突然

「パァンッ!!」

という風船が割れるような音が響き渡った。
当時の俺には知る由もなかっただろうけど、いわゆるラップ音だった。
続けざまにパァン!!パァンッ!!と激しい音が響き渡った。
「え!?何!?何この音!?」
とビビりまくって友人に聞いてみても友人も
「わかんないよ!!」
と二人してパニック状態。
俺達は怖くなって次の部屋に走って逃げた。
そこに逃げ込むと今度はテーブルの下から足を掴まれた。
これはハッキリ記憶に残ってる。友人と半分泣きながら振りほどき必死に走って廊下に出てお菓子のあるところに来た。

で、そのお菓子のある箱の向かい側の壁…
そこに座り込んだ真っ白い人。…ここはほとんど覚えてない。
でもよく覚えてるのはそいつの裂けた口が真っ赤だったこと。
他には目も鼻も髪の毛も無い。ただ白い人型の赤い口が三日月みたいに付いてるだけ…
そいつが無言で追いかけてきたこと。
ここで記憶が途切れてて先がどうしても思い出せないんだわ。

長文になってしまって申し訳ない



53:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/25(水)22:45:07.89ID:m0TXw1ok0

 ーMの家ー

体験談です。まとめようとしたのですが、長くなりました。

小学校のクラスメイトにMというのがいて、父親は地元の名士で、有名な産婦人科医でした。
外壁に蔦がはっているような、かなり古い2階建ての洋館を病院にしていて、近所の子供たちの間では、お化け屋敷などと言うものもありました。

何でも、関東大震災後に建てられた建物だということでした。
実際は、医師として大変評判のいい父親のおかげで、病院はとても繁盛していたようですが。
ところが、小学校の卒業をひかえた頃、Mの父親は突然亡くなり、病院はやめることになりました。
あとには、Mとその母親と妹、そしてお祖母さんが残されました。

何年か経て地元の高校に入学し、当時、またクラスメートになっていたMたちと話している時、誰が言い出すともなく、
Mの家の、今は使っていない病院だった洋館で、怪談大会でもやろうということになり、泊まりに行っていいかと、尋ねたところ、いいけど、今度の7月7日の晩ならいい、と、わけのわからないことを言うのでした。

何で?と聞くと、その日はオヤジが死んでから、毎年、幽霊が出るようになったから、家の人は誰もいなくなる、親戚の家に行くんだ、と、ことも無げに言うのです。
そんなKの話が火に油を注ぎ、また、その年の7月7日が土曜だったこともあり、大変な盛り上がりようで7~8人の参加者が集い、待望の7日、つまり七夕の晩、
夕方から家人のいないMの家へ集まったぼくたちは、飲めもしないビールをちびちびやりながら、大いに楽しんでいました。

じゃあ、そろそろ病室で怪談をやろうということになり、Mの家族が生活している母屋から、中庭を隔て、渡り廊下の先、元病院だった洋館へと移動しました。
蝋燭を一本、元病室の真ん中に置き、思い思いに、つたない怪談を始めたわけです。

で、Mの番になり、7月7日に毎年出るという幽霊について、話してもらおうじゃないの、ということになりました。
Mが言うことには、別に父親の幽霊が出るというのではなく、だいたい、Mのお父さんが亡くなったのは冬ですし、脳溢血で亡くなったとも聞いてます。

じゃあ、どんな幽霊が出るのと聞くと、お父さんが亡くなる前、同じ年の7月7日の夜、
その日は雨が降っていて、誰とも知れぬズブ濡れになった妊婦が、たった一人で、もう、ほとんど赤ちゃんが生まれそうになった状態で、病院を訪れたということでした。

Mの父はとりあえず、妊婦を病室に運んだのですが、結局、赤ちゃんは死産でした。女の子だったそうです。
母体の方もかなり衰弱が激しく、危ない状態だったそうですが、ともかく一命は取り止め、朝方、徹夜となった看護婦さんと一休みしていると、ほんの30分ほど、病室を空けただけなのに、その瀕死と思われた女は病室から、消えていたそうです。

もともと何の持ち物もなかったそうですが、ズブ濡れの服とともに、名前も素性も何もわからないまま、いなくなったということで、
警察に連絡し、近所を探したりしたそうですが、最終的に女は見つからず、それっきりになってしまいました。



54:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/25(水)22:45:20.59ID:m0TXw1ok0
じゃあ、その消えた女が幽霊になって出るの?と聞くと、Kは、いや、その時の死産だった赤ん坊が出る、と言うのです。
出るというよりも、泣くんだ、と言うのです。

いずれ、その消えた女が戻って来るのではないかと考えたMの父は、その赤ちゃんを葬らず、お骨にして、病院の空き室というか、物置のような部屋へ、置きっぱなしにしたまま亡くなってしまったそうで、それからというもの、毎年、7月7日の深夜、その空き部屋から、赤ちゃんの泣き声がするようになった、と言うのです。
誰も幽霊を見てはいないけれど、確かに赤ちゃんの泣き声はする。
だから、その夜は、気味が悪いので家族は外泊するようになった、ということです。

Mというのは、度胸がすわっているというか、何も感じないというか、今、思えば変な奴で、その晩、ぼくたちが怪談をしていた部屋は、ご丁寧にも、その赤ちゃんの骨を安置した空き部屋の隣ということでした。
日頃、何かれとなく実直なMが作り話をしているとも思えず、その話を聞いた段階で、友だちの何人かは帰ると言い出し、結局、残ったのは、Mとぼくと、もう一人でしたが、とりあえず、隣の部屋というのはヤバイということで、母屋の方へ移動しようとすると、さっき帰ったはずの友だちのうち二人が、血相を変えて戻って来ました。

どうした?
出た!出た!
何が?
病院の入り口の方に、ズブ濡れの女がいたんだ!
マジ?
本当だよ、あとの奴は逃げた。

それなりに高い塀で囲まれたMの家は、母屋の裏の勝手口か、その元病院の正面玄関横の通用口を通らないと、外に出れないようになっていたので、正面にまわった二人はパニック状態で戻って来たわけです。
とにかくすぐに外へ出ようということになり、手近にあった自転車を踏み台に、塀をよじ登った瞬間、確かに、赤ちゃんの泣き声が聞こえて来ました。

すすり泣くような声?遠くで急ブレーキをかけているような音?
猫の鳴き声?いろんな風に聞こえましたが、確かに、赤ちゃんの泣き声というのが、一番ぴったりするような音でした。
その時、塀の上に腰掛けるような姿勢になっていたぼくは、確かに、病院の窓に、ガラス越しにこちらを見ている髪の長い女が、何か箱のようなものを持っているのを見たと思います。
そして、ぼくは塀から落ちました。

一瞬、気を失ったんだと思います。
その後、すぐに後から塀を越えて来たM達に、道に倒れていたぼくは起こされました。
不思議と塀を隔てた外側では、赤ちゃんの泣き声は聞こえませんでした。
それでも、ぼくたちは夜の道をひた走り、とりあえずMの家からはそこそこ離れて、息を切らして互いを確認し合い、そして、Mを罵りました。

バカヤロー、こえーじゃんか!アホー!などと、皆でMに当たっていると、Mはポツリと、うん、怖えな…、と言いました。
そして、さっき見た女を思い出しながら、ねえ、赤ちゃんの骨って箱にいれてあんの?
と、Mに聞くと、うん、桐の箱、と答えました。殴ってやろうかと思いました。

今となっては、いい思い出ですが…
Mは、その後、高校を卒業すると家族で引っ越し、今は、もうあの洋館のあった場所はコンビニになっています。
そして彼は、家族の期待を裏切り、医者にはならなかったそうです。



55:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/25(水)22:48:02.93ID:m0TXw1ok0

 ー写真の中の婚約者ー

ある男が、年下の婚約者を両親に紹介するために実家へ帰った。
婚約者は、容姿、家柄、学歴等申し分の無い女性であったが、どうも両親の態度が芳しくない。
結婚に反対する訳ではないのだが、婚約者を見る目が何となく暗い。

男は、夜になって母親と二人きりになった際に、何か気になる事でもあるのか?と聞いてみた。
母親はそれには答えず、箪笥の引き出しから1枚の写真を取りだした。
初めて見る写真だった。
「お前が生まれたときの写真だ」
産湯に浸かった赤ん坊を、産婆と父親らしき男性が覗き込んでいる。
「…ここ見てみ」
母親は赤ん坊の足元あたりの水面を指差した。

そこには、笑顔で赤ん坊の方に手を延ばす婚約者の姿が写り込んでいた。



59:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/25(水)23:06:45.50ID:m0TXw1ok0

 ーコダマー

昔、山で仕事をしてた時のこと。

仕事を終えて作業道を歩いて下っていたら、上の方で妙な声がした。
「ホゥ」とか「ウォ」みたいに聞こえるんだけど、呼ぶ時にそんな声(山でよく通る声)を出す人もいるから、誰かいるのかな?と思って上を見たら、尾根の方に小さな人影が見えた。
逆光でシルエットしか見えないんだけど、こっちを見てる様子。

俺も
「オオゥ」
みたいな声で答えたんだけど、じっと動かない。
と思ったら、こっちに手を振ってジャンプし始めた。ワケわからんし、こっちも疲れてたから
「降りるぞー」
ってそのまま林道へ降りた。

先に降りてたおっさんが
「誰かいたのか?」
と聞くので説明すると、ちょっと嫌な顔をした。
「コダマかも知れん」
と言う。
「何それ?」
と問うと
「人に化けて悪さをする」
「昔はコダマを見たらその日は家に帰って一歩も外へ出るなって言われてた」
「夜中に呼ばれたり、戸を叩かれても絶対返事をしてはいけない」
「今はそんなことないかもしれないが…」
おっさんは、ひとしきりそんなことを言った後
「念のため、今晩はお前も外へ出ない方がいいぞ」

俺はその頃、駅そばの飲み屋へ毎晩のように通っていたけれど、やっぱり気になって、その夜はおとなしく家に居た。
が、別に名前を呼ばれたり、戸を叩かれたりはしなかった。

次の日の朝、仕事の続きをしに作業道の入口までくると、おっさんが先に来ていた。
いつもは先に来てさっさと足拵えを済まし、火を焚いて待っているのに、なぜか軽トラの中でタバコを吸っている。
俺が近づくと降りてきて、作業道の入口を指差した。
ウサギ2匹と鹿の死体が重なって置かれていた。
内臓が抜かれている。一目見て吐きそうになった。

「今日は山へ入らない方がいい」
そう言われたが、俺も仕事をする気にならなかったので、これ幸いと引き返した。

その後も、その山の仕事を続ける気にならなかったので、おっさんに頼み込んで他の仕事師に代わってもらった。
おかげで年末にかけて金が足らなくなり、飲み屋に行く回数も減ったけれど、おっさんから、代わりの仕事師が大けがをしたという話を聞いて本気でゾッとした。
何かに気をとられていて、倒れてくる木の下敷きになったらしい。
もしかして「コダマ」に呼ばれたのか?



60:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/25(水)23:08:56.70ID:m0TXw1ok0

 ー初めての一人暮らしー

これは俺が初めて一人暮らししたときの話。

社会人になり会社勤めをすることになった俺。
しかし会社には社員寮は無く、実家を離れた為にかかった費用などの為に金欠でもあり、仕方なく会社近くの安いアパートを探すことにした。

でも会社の近くの住宅地は割と新しい時期に出来た場所らしく、どれも家賃が高かった。
しばらく不動産屋を探し回ったが良い物件は見つからず、あきらめかけていた時、偶然にもふと通りかかった不動産屋さんで、敷金礼金無しの月1万円という破格の物件を見つけることが出来た。
俺は早速不動産屋に鍵を貰い、その場所を見学させてもらうことにした。

さすがに1万円だけある。
それが正直な感想だった。
古い社員寮を改造したアパートで、トイレも無ければ炊事場も無い、ただ四畳半が一つあるだけだ。
しかもそこに住んでいる人間たちは、
ホステス・身障者・寝たきり老人・リストラされたサラリーマン・借金持ち
などそうそうたるメンバーだ。
家賃が1万円であることもうなずける。

しかし俺には選択肢は無かった。
高いアパートに泊まるだけの金は持ち合わせていない。
大家さんには、もっといいところに泊まればいいのにと言われたが、金が無かった俺は結局その一番安い部屋を借りることにした。

住んでみると確かにトイレも共同で不便ではあったが、会社に行っている間は部屋に居ないし、帰っても出かけるか寝るかのどちらかなので、最小限度の生活をするのには不便は無かった。
しかし、一つだけ困ったことがあった。
それは右隣の部屋に住む人。

最初は姿を見たことは無く、無人だと思ったがカーテンらしきものがかかっており、おそらく寝たきりなのだろう。
アパートには寝たきり老人が多く、よくホームヘルパーの人が出入りしていた。
その困った隣人が何をするかというと、時々真夜中になるとなぜか壁をドンドンドンと叩いてくる。
壁が薄いのだろうか、それが結構響くのだ。
そして音で思わず目が覚めてしまう。

夜いきなり起こされた腹立ちから壁を殴って黙らせた事もあったが、寝たきり老人ということと、破格の家賃であるという一種の諦めから、大家さんにクレームをつけることはしないで置いた。

なんだかんだで半年が過ぎて貯金もたまり、俺はもっと良いアパートに引っ越すことになった。
もうここに住むことも無いだろう。
そう思った俺は、例の困った隣人の話を大家さんにすることにした。
すると大家さんは怪訝な顔をして

「あそこは借り手がつかなくて誰も居ないはずだけど…」

という。
呆気にとられたような顔をしている俺を見て、大家さんはしばらく考え込んでいたようだが口を開いた。

「ごめんなさい、何で貴方の泊まっていた部屋が安いかっていうと昔あそこで自殺した人が居たの。そしてあそこを借りた人はみんなすぐに出て行ってしまう。それはあんな環境のせいだと思っていたけど、もしかしたらそういうことなのかもね…」



70:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/25(水)23:23:51.81ID:m0TXw1ok0

 ー開かずの窓ー

古い6階建てのビルに住んでる友人(A)から聞いた話。
そのビルはAの親戚が、Aの生まれるずいぶん前に建てたビルらしくて、安っぽいスナックとかが入居してる。
Aの父親がそのビルをいくらかで譲ってもらって、ちょうど空いていたビルの5階に家族で住んでいた。

Aの部屋でゲームをして遊んでたんだけど、部屋の窓側を塞ぐように箪笥やら本棚やらが配置されてて開けられないようになってる。
不思議に思って訊いてみると、
「この窓は開けないから別にいい」
らしい。
確かに窓のすぐ隣には、このビルより高いビルが建ってて、Aの住んでいるビルとは2mくらいの隙間しかない。
当然、太陽光なんか差し込まないし(そのせいでAの部屋はいつも薄暗い)、空気もよどんでいるから、たしかに開ける必要のない窓だった。
Aの住んでるビルが建って数年後に隣にビルが建ってしまったので、この窓が使われたのはほんの数年だけなんだとか。
(当然隣のビルの壁には窓はない)

「そっかー」
なんて納得しつつゲームを続けると、画面を向いたままAが
「それに外を変なのがうろつくから」
って言う。
こいつ意味不明なことを言うなと思って、
「はぁ?うろつく?5階の外を?」
って訊ねると、Aが変な話を聞かせてくれた。

Aはその日も、学校から帰って夕食を食べた後、時間が経つのも忘れて夜遅くまでゲームをしていたらしい。
すると部屋の窓がバタンッ、バタンッって音を立てた。
なにかがぶつかったような音。
慌てて窓のほうを確認すると、窓ガラスに変な跡がついている。

大掃除以来ずっと開けていないせいで、外側がほこりまみれになった窓に手形がついてる。
よく幽霊話とかで聞くように、オバケが窓を叩いたのかと思うと物凄く怖くなって、窓の方を向いて固まっていたらしい。
そしたら今度は、外からビタビタビタビタビタビタビタって音がものすごい勢いで近づいてきたとおもったら、また窓がバタンッ、バタンッって鳴る。

それからまたビタビタビタビタって音がビルの上のほうに向かって小さくなっていったらしい。
Aがほんの一瞬だけ汚れた窓ガラス越しに見たというのが、頭と同じくらいしかない小さな胴体から4本の腕が生えた奴が、ニヤニヤしながら、腕をつっかえ棒みたいにしてビルとビルの間を移動している姿。
窓の上を通るときにバタンバタン、コンクリートの上を通るときにビタビタって鳴っていたらしい。

それ以来、寝ている姿をのぞかれたらどうしようとか、目が合ったら狙われるかもしれないだとかいろいろ想像してしまって、家具を窓側に配置して隠しているんだとか。
この話を聞いたときは、そのビルがもの凄く怖くなって、その日はビルの外までAに送ってもらった。



88:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/25(水)23:44:05.67ID:m0TXw1ok0

 ー頭だけの物体ー

これは私の友人Kが、実際に体験した話に基づく。

Kは当時23歳、大学卒業後、地元静岡に戻って就職、両親と同居し、実家から会社に通勤していた。
Kのその実家は愛鷹山をだいぶ上ったところにあるのだが、森林が晴れたところにあるため、家の明かりがついていれば、十分麓からでも確認できる位置にあった。
なので、Kは仕事から帰る途中の麓のバイパス道から、いつも自分の家を何気に見つつ車を走らせていたそうだ。

ところがその日、仕事からの帰路、車を運転しながらいつものように家を目で探していたが、家の明かりを確認できないまま、家まであと3キロのところまで来ていた。
Kはそのとき、その日は雨が降っていたため、家の明かりが見えなかったのは雨で視界がぼやけていたせいだろうと思ったそうだ。

ところが家まであと1キロという所まで来たとき、ここまでくれば雨や何やらに関係なく家を確認できるのだが、家の明かりがついていないことにきがついた。
新社会人であるKはこの時期まだ、勤務時間後は直で家に帰り、両親と共に食事をとる事が多かった。
そのため、家に誰もいない事を不審に思いつつも次の瞬間、母親がその日の朝言っていたことを思い出し、納得した。
というのは、両親は、町内の集まりで、姉妹都市である某R市へ泊まりに行くことになっていたからだ。

そのことを家まであと500mというところで気づき、幾分ほっとしたその瞬間、走行中の彼の車のエンジンが急に停止した。
いままでこんなことは一度たりとてなく、かなり焦り、(というのは彼の車が停止した場所は、私も学生時代深夜友達と通った事があるのだが、この年齢になっても一人で通る事は決して避けたい、林の中の一本道である。)しかしこのままでいることもできないため、エンジンを見ようと外に出ようとしたが、ドアが開かない。
このとき彼は 霊 を直感したそうだ。

少し前までは雨の音と思っていたザーザーという音も、そのときはっきり、何かを引きずる音だと確信した。
そしてその音は後ろから徐々に彼の車に近づいてくると、彼は半狂乱で何かを叫び、破壊せんとばかりに窓を叩いた。
が、さらにその音は近づいて来たため、もう彼には何かを叫びながら、耳をふさぎ、うずくまる事しかできなかった。

そして数十秒後、顔を上げようとした彼の足元から、その半分を失い、焼けただれた、頭だけの物体が、徐々に徐々に這い上がってきた。

が、そのとき突然エンジンが動き出し、と同時にその頭も消えた。
彼が家に着くとすぐ、けたたましく電話のベルがなったが、無視して、電気という電気は全てつけ、テレビのボリュームの音を大きくして、少しでも部屋を賑やかにしようとしていた。服は全く汚れていなかった。
家に着いたときから10分とあけず、電話が鳴っていたため出ると、警察からだった。

「OOさんのお宅ですか、++署のものですが、Kさんですか?あなたのご両親と思われる人が交通事故にあいまして・・・」

彼は20分後、警察署で警察官に説明をうけていた。

「即死と思われます。遺体の回収は一応終わったのですが、ただ・・・」

「ただ・・・?」

「女性のほうの頭部が見当たらないのです・・・」



90:毒男◆B.DOLL/gBI 2020/03/25(水)23:46:21.02ID:m0TXw1ok0
|A-) 今日はここまでー



引用元:毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか
https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1584972049/




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