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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.04.19 (Fri) Category : 

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闇プール

2019.05.08 (Wed) Category : ミステリー・不思議な話

195:本当にあった怖い名無し:2007/03/09(金)16:00:16ID:kcdyyX34O
携帯から失礼します。長文になりますが、ご容赦ください。

去年の夏の話。

私達は毎年、決まったメンバー(男5人3人)で夏になるとよく飲んだり遊んだりしていました。
そして特に暑い夜だと、母校の中学校へ忍び込んで闇プールなんかもしたりしていました。

いつだったかは覚えてないのですが、8月中頃だったと思います。
その日の夜に闇プールすることが決まって、9時頃友人宅に集合しました。

ここで私をA(女)、体験した友人をB(女)、もう一人をC(男)とします。

友人宅には私を含め5人集まっており、世間話をしたり、テレビを見たりしていました。
あとの3人は、それぞれの理由で遅れてくるようです。

Bは12時までバイトで、そこから真っ直ぐこちらへ向かうということでした。

怠惰な時間が流れ、もうすぐ日付けが変わろうという時、誰かが言い出しました。


「なあ、あいつら(まだ来ていない3人)に、待ち合わせ場所中学校って言わねえ?」


暇を持て余していた友人達は、すぐその話に食いつきました。

3人に、
「もう中学校来てプール入ってる」
とメールを送りました。



196:本当にあった怖い名無し:2007/03/09(金)16:02:32ID:kcdyyX34O
しばらくすると、友人の携帯にBからの着信が入りましたが、周りの友人が
「出るな出るな」
と笑いながら制しました。
他の四人の所にもBから着信がありましたが、皆ただ笑うだけ。(今思うとひどいな)

最後に私の携帯に着信が入りました。

そこでふと思った。

中学校は小高い丘の上にあり、周りは林で囲まれ、家もなく、夜中になるとあまり車が通らないとても閑静な場所にあります。

そんな中を、女の子一人が歩いているというのは、とても危ないんじゃないか?
もし何かあったら…。

急に心配になり、私は電話に出ました。


『あ、中学校着いたよ。』

「今どこにいるの?」

『武道館側の校門。もうプール入ってんの?』


私の隣りで会話を聞いていたCが、
「もう入ってるから早く来いよ」
と割り込んで来て、通話が終わりました。
誰かが中学校へ行く前にコンビニ行きたいと言ったので、私達は2人(迎え組)と3人(コンビニ組)に分かれました。

私はCの車に乗って、二人で中学校へ向かいました。
集合した友人宅から中学校はとても近く、三分程で着きました。
しかし、車内から校門を確認しても、Bの姿はありません。



197:本当にあった怖い名無し:2007/03/09(金)16:10:14ID:kcdyyX34O
もしかしたら違う校門では?と、外周を囲む歩道や敷地内にBの姿を探しながら、車でゆっくり進んでいきました。


(図)


       門
       ↓
 | ̄ ̄ ̄ ̄¨¨ ̄
 |
 | 
 |
 :
 :
 |
 |
 |  
 | 
   ̄ ̄ ̄ ̄¨¨ ̄



上記の通り、門は全部で三つあり、私達の行った門は図の一番下の門でした。

そして、直線の道路の中頃まで進むと、その先にBらしき人の後ろ姿を見つけました。
少しスピードを上げて近付くと、その背中は角を曲がりました。



198:本当にあった怖い名無し:2007/03/09(金)16:16:34ID:kcdyyX34O
車もその角を曲がり、Bの横に止まりました。
するとBはこちらを訝しげに見やり、また歩き出します。
あれ、気付いてないのかな?と思い、電話をかけると、Bはすぐに出ました。


「着いたけど…」

『あ、うん。わかるわかる』


しかしヘッドライトに照らされたBは校庭の方を見ていました。
再びCはBの横に車を停め、窓を開けてBを呼びました。
ようやく気付いたBは、驚いた表情でCを見ています。


「おまえ無視すんなよ」

「あれ?Cだ」

「気付いてなかったのかよ!…まあ、早く乗れ」

「え?なんで?」

「皆コンビニにいるんだよ」


「はあ? だってAがあそこにいるじゃん」

私とCは思わず顔を見合わせてしまいました。会話が噛み合っていない。
だって私はここにいる。
彼女は誰の事をいっているのでしょうか?



199:本当にあった怖い名無し:2007/03/09(金)16:19:44ID:kcdyyX34O
「B!あたしここにいるよ!?」

「………え?じゃあ、あれは?」


素頓狂な声を上げたBに、私は底知れぬ恐怖を感じた。
Cも同じだったに違いない。
Bに急いで乗るよう促して、Cは車を発進させた。

私達以上に状況が理解出来ていないBに、私は集合場所が変わったというのは嘘で、他のメンバーはコンビニで待機しているということを説明した。

Bはその嘘に怒る様子もなく、黙って聞いていた。
そして、先程の出来事を話出した。

中学校に着いたBは、とりあえず私達の携帯に電話をした。
しかし、誰も出ない。
皆プールに入っていて気がつかないのかな?と思い、最後私に電話をかけると、電話に出て、
「もうプールに入っているから」
と聞き、電話を切った後に、敷地内に入ろうとした。

目の前の門は、なぜか少しだけ開いていたらしい。(人間が一人通れる位)
(ちなみに私が見た時は閉まっていました)
そこから入ろうとして、ふと思いとどまった。
静か過ぎる。
水音も声も聞こえない。
前記にもあるように、周りはとても静かで、少し遠くの音でも良く聞こえます。
Bは敷地内に私達の姿がないか確認しながら、歩みを進めた。



200:本当にあった怖い名無し:2007/03/09(金)16:23:00ID:kcdyyX34O
二つ目の門(図、横部分の)を過ぎた頃、校庭の奥にあるプールから、誰かが出てきたのが見えた。
(Bは視力がいい)

そこをゆっくり下りて、こちらに向かってくる人がいて、Bはそれを私だと思い手を振ったが、向こうは無反応でどんどん近付いて来る。

図の一番上の門から少し左に、小さな金網の扉があるのですが、彼女はそこから中に入ろうと考えた。

すると、一台の車が近付いてきて、横で止まった。
Bはそれを私達と知らないので、「?」と思い、さっさと中に入ろうとした所で、私から着信が。

Bはこちらに近付いてくる人の方を見ながら、すぐさまそちらに向かおうとしたらしい。
そこでCに声をかけられ、助手席に乗る私に気付き、驚いた、と。

淡々と話すBに、私はおぞけが走った。

もし、私が電話に出なかったら?
もし、Bが敷地内に入っていたら?

コンビニに着いて、先程あった出来事を皆に話すと、私達は急いで残り二人に場所変更のメールを送った。

ほっと一息ついてから、友人の一人が
「Bの見間違えか、先客じゃねーの?」
と言ったが、リアルタイムでBのあの様子を見ていた私とCは即座に否定した。



201:本当にあった怖い名無し:2007/03/09(金)16:25:19ID:kcdyyX34O
後者だったとしても、夜中に一人でプールから出てきた、なんて、明らかに普通じゃない。


とりあえず、もう一度中学校へ戻って確認してみようという話になり、Cの車に乗り込んだ時だった。
ハンドルにもたれて、Cが前を見据えてたまま、発進しようとしない。


「どうしたの?」

「いや、あのさ、……これって……」


Cが指差した先。
フロントガラスの右下に、くっきりと手形が。しかも、手をつけてから、そのまま下にずらしたような、5本の指の痕。

内側からついたそれを、Cは顔をしかめながら拭き取った。

間違ってついたんじゃ?と言ったが、Cは
「こんな所腕伸ばさなきゃ触れないし、第一触らねえよ!」
と怯えていた。
その後Cはコンビニで塩を買って車にまいていました。

結局その日は、最初集まった友人の家で飲み明かして、解散しました。


お話は以上ですが、すべて実話です。
長々と失礼しました。



引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?160
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1173196483/195-201




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