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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.04.23 (Tue) Category : 

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引越し祝いに友人宅へ行った

2018.11.02 (Fri) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

953:K[]投稿日:2007/01/10(水)00:59:35ID:yZsDmRFBO
大学1年の春休み、僕と彼女(仮にR)はサークルの友人の引越し祝いのため、彼の住むアパートに行きました。
僕たちの他にあと3人来る予定で、集合は午後1時でした。
しかし電車が止まってしまい、最寄り駅に着いたときは既に2時でした。

駅からの地図をもらっていましたが、書かれているのは最寄り駅と、道を表す線と、四角く囲まれた「ココ」という字のみで、目印になるものは一切ありませんでした。
彼はまだ周辺のことをよく知らなかったのでしょうか。
交番も無人だったので、このアバウトな地図を頼りに、彼の新居を探しました。

結構長い間彷徨っていましたが、彼にアパートの特徴を聞いていたのでなんとか見つけることができました。
入口にアーチがあり、外観は水色でした。
階段を上って2階へ行き、彼の部屋の番号を見つけました。
そして、インターホンを押しました。

「はい」
僕「K(僕の苗字)だけど、遅れてごめん!」
「鍵開いてるから入っていいよ」

僕はドアを開けました。
友人たちが迎えてくれるかなと思っていたのですが、玄関には誰もおらず、それどころか、中は真っ暗でした。
応対した声は友人のもののようでしたし、ダンボールがたくさんあるので彼の部屋だとは思うのですが。

Rは
「わざと真っ暗にして脅かそうとしている」
と驚くこともなく靴を脱いでいました。
このとき、僕には2つの考えがありました。
1つは、Rの言う通り友人たちが悪ふざけをしている。



961:K[]投稿日:2007/01/10(水)01:32:14ID:yZsDmRFBO
もう1つは、また妙なものに出会ってしまうのでは…
多少不安がありましたが、僕は携帯のライトをつけて、中に入りました。
玄関の右にシンクがありましたが、その上の窓はダンボールで塞がれていました。
また、左にはテーブルがありました。

部屋の奥は洗面所やバスルームやトイレに通じていましたが、洗面所の鏡もダンボールが貼られていて、見えませんでした。
そして、そのすぐ左に部屋がありました。
中は6畳くらいの広さで、ダンボールが散乱していました。
そして、人が4人立っているのがぼんやり見えました。

やっぱり友達かな?と思いつつ床を照らしていたライトを上げていきました。
靴下、ズボンと照らしていき、上半身が見える、というとき1人が手に持っているものが光りました。

包丁でした。
間違いなく友人なんかではありません。
一気に恐怖に駆られた僕たちは猛ダッシュで玄関まで行き、外に出て、転げ落ちるかというくらいの勢いで階段を下りました。
後ろには誰もいませんでした。
追って来なかったようです。

玄関からアパートの外まで大した距離ではないのに、何㎞も走った後のように心臓がバクバクしていました。
一安心してアパートを見上げていると、突然さっきの部屋のドアがガチャっと開きました。



967:K[]投稿日:2007/01/10(水)01:59:15ID:yZsDmRFBO
先程の恐怖が戻ってきました。

しかし、出てきたのは新居の主である友人でした。
「いつになったら入ってくんだよ。つーか、なんで下にいるの?」
訳が分かりませんでした。
さっき入ったときは真っ暗で、得体のしれない何かがいました。
しかし、今部屋から出てきたのは正真正銘、僕の友人でした。
状況を飲み込めませんでしたが、とりあえず安心しました。

再び階段を上ろうとしたとき、携帯を落としたことに気づきました。
階段の途中や通路を見ましたが、ありませんでした。
部屋に落としたのではと思い、友人に部屋に携帯がなかったか聞いてみましたが、
「入ってもいないのに中に落ちてるわけないだろ」
と、全く知らないようでした。
「靴は?」
言われてようやく気づきました。

Rは靴をつっかけていましたが、僕は履かずに出てきたようです。
友人に早く入れと急かされ、僕たちはかなり抵抗がありましたが、中に入りました。
友人の部屋はやはり玄関の右にシンクがあり、奥は洗面所に繋がっていました。
シンクの向かい側にテーブルもあるのも同じでしたが、窓や鏡にダンボールはありませんでした。
まだダンボール箱はたくさんありますが、清潔感のある部屋でした。
…ここにきて、僕はRの言うことが正しかったのではと本気で思い始めました。



984:K[]投稿日:2007/01/10(水)06:50:50ID:yZsDmRFBO
ダンボールで真っ暗にしたのも、奥の部屋で刃物を持っていたのも、僕たちを脅かすための芝居だったのではないかと。
携帯や靴も、知らないふりをしているのではと。
彼に僕の推理を伝えようとしたとき、愕然としました。
4人を見つけた部屋のドアは洗面所のすぐ左にありましたが、今、他の部屋へのドアは玄関のすぐ左。
それ以外にドアはありませんでした。

つまり、ドアの位置が全く違っていました。
インターホンを押したとき、返ってきた声は友人のものでした。
しかし、ドアを開けた先は友人の部屋ではありませんでした。
あの携帯も靴も、未だに見つかっていません。



引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?154
https://www.logsoku.com/r/2ch.net/occult/1167114083/953-984












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