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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.04.20 (Sat) Category : 

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∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part74∧∧(主に雷鳥一号氏)

2017.06.05 (Mon) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

1:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2014/06/23(月)05:23:38.68ID:/Ti9RPFd0.net
いつの時代もそこにある異界、山。
知られざる深山、身近な里山、神社仏閣の「お山」、あるいは昔山や丘だった場所…
山にまつわる怪談・奇談を語っていきましょう。

※ここは実話のみのスレではなく昔話、伝聞何でもありです。



323:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2014/07/08(火)16:42:00.91ID:VNkvj40H0.net
岐阜県の低山をトレッキングしてる時、妙に気が引かれる祠があって、そこで5枚ばかり写真を撮った。
「写るんです」っていうカメラ付きフィルムと称されてる奴で、俺みたいなド素人でもミス無く写真が撮れて、二重取りみたいに手を加えることも無理というカメラ。

帰宅後、現像に出した写真を時系列で見てると、祠の写真が一枚もない。
ネガを確認すると、祠を写した部分がきっちり5枚分。感光して真っ黒だった。
その前後はしっかり写ってるからカメラに問題はなかったことは明らか。
写真屋に持ち込んで聞いたら、太陽のような強烈な光源に向けてシャッターを押してしまったんじゃないかとのこと。
でも、祠は移るかなと不安になるほど薄暗かった。

今でもどうしてそんなことになったのかわからない。
ちなみに、旅行の写真とネガは大切に保管してるんだけど、数年後にその出来事を思い出して再確認しようとしたところ、写真もネガも無くなってた。

勝手に証拠隠滅した祠の住人!!1
ちょっと名乗り出てみぃやぁw



325:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2014/07/08(火)17:16:44.24ID:VNkvj40H0.net
>>323さん、
ひょっとして、神さまかもわからない相手にケンカ売ってる?w



359:本当にあった怖い名無し[sage]2014/07/10(木)09:22:24.96ID:x1H0yAo7o
田舎の山の中にある墓を新しくして、道路も舗装する事になった。
墓を建てる予定の土地を大きく伐採したのだけど、大木を根っこごと掘り返した時に土の中から石の箱が出てきた。
立ち会っていた叔父の話だと箱には何も書かれておらず中には髪の毛のような物と何かが書かれていた跡が残る紙切れが入っていたそうだ。
叔父は地元のお寺に持って行ったそうだが、これってどんな物か分かる方居ますか?
死者を弔った物なのか、山の神に対する物なのか。

何となく埋め戻して神主呼ぶ物のような気がするんですよね・・・。



598:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2014/07/30(水)12:40:13.21ID:aWJvU86Zi.net
地元の山に人が入れなさそうな鬱蒼とした場所がある。
すこし登山道から外れてるから普段は足を踏み入れることはないんだけど、先週の日曜は暇だったので登山道から外れてちょっと行ってみた
あまり奥に行くと怖いので、登山道が見える場所くらいのところをぐるぐるしてた
そしたら猫の通り道みたいな穴があったんだ
覗き込んでみると小さい鳥居っぽいのがある
ちょっとテンション上がって人が入れそうな場所を探したんだけど結局なかった
その日は諦めたんだけど、今週もう一度行こうと思う。



603:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2014/07/31(木)13:58:37.92ID:AIagXjZW0.net
山というほど山の中ではないんだけど、有名心霊スポットめぐりをして帰る途中に山の中に続く階段が目についたので登ってみようぜってなった
誰も行き来しないのか草とかすごくて荒れてたんだけど、途中から階段が右側にずれててそこからは綺麗になっていた

そんなに長い階段じゃなくて、行き着いた先には祠みたいなのがあって扉にお札が貼り付けてあった
そしたら先頭の奴が足引っ張られたって叫びながら駆け下りてったんで、ビビッて自分も急いで下った

急いで車に乗って走ってるとカギがガチャガチャ開いたり閉まったりしてて運転してるやつに、ビビらせってんじゃねーよ!って言ったら、俺は右手で運転してんだろーが!ってブチ切れてきて、降りるのも怖くてガチャガチャいい続ける車で何とか家まで帰った
家についてからも開閉は止まんなかったけど、翌朝には止まってた



606:本当にあった怖い名無し[sage]2014/08/02(土)09:46:55.00ID:BpWwRnOyk
夜中の3時頃、山越え峠道の頂上付近で蹲ったお爺さんが居てびびった事ある

カーブの手前で路上に何か落ちてると視認。
シルエットでは大き目の岩かな?
ヘッドライトが当たったら蹲っている小柄なお爺さんだった。

同乗者全員で同時に「うおっ!?」ってなったよ。
近くに民家など無いし真っ暗闇、痴呆で徘徊して・・かな?とか思ったが夏場で凍死の心配もないし引き返す勇気も無かった。



605:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2014/08/01(金)09:53:03.17ID:lVVJcEco0.net
そういえば山の上で着物きた婆さんに遭遇した時、思わず悲鳴あげたな。



608:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2014/08/03(日)01:10:49.85ID:hsWqJsr50.net
>>605
そりゃ妖怪だ。四国だったと思うが、そういう妖怪との遭遇報告がある

江戸時代の話。男が夜、山道を歩いていた。山の深い所まで入り込んでしまい、帰るのが遅れたのだ
満月だったので、灯りの支度がなくても歩くのに支障はなかった
ふと前を見ると坂の先に老婆が立っていた。擦り切れた着物を着た老婆だった
男が恐怖を感じて、「こらっ」と怒鳴りつけると、老婆は身を翻して逃げた
男が坂を上ってみると、下り坂に老婆の姿は見えなかったという



609:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2014/08/03(日)01:41:23.28ID:d9pDJanUO.net
ばーさんが着物着て歩いてたら人外扱いww

(続きは『続きを読む』をクリック。以降はすべて雷鳥一号氏のレスです。お好みでどうぞ)













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42:雷鳥一号◆jgxp0RiZOM@\(^o^)/[sage]2014/06/26(木)19:24:49.17ID:XaEXjAmt0.net
友人の話。

夜中、山裾にある橋を通り掛かった時のことだ。
下の川から、ゴリゴリと何かを擦り付ける重い音がした。
橋の中程で自転車を降り、弱い外灯の光を頼りに目を凝らした。

黒い水の中、頭を突き出した石塊が幾つも、独りでに動いていた。
どれもこれも、とても人が抱えて動かせないような大きい石だ。

手近な小石を拾い上げ、動く大石の上に落としてみた。
小石が当たって硬い音を立てると、どの石もピタッと動きを止めた。
まるで、生き物が辺りの気配を伺っている、そんな印象だった。

やがて石は再び動き始めた。
下の河原に下りるのは少々不気味だったので、それ以上見るのは止めてそこを離れたのだという。

「え、それだけ?」
と尋ねる私に、
「うん、それだけ」
とあっさり答える友人だった。



43:雷鳥一号◆jgxp0RiZOM@\(^o^)/[sage]2014/06/26(木)19:26:02.91ID:XaEXjAmt0.net
友人の話。

幼い頃、祖父と二人で山に籠もっていた夜のこと。
炭焼きをしていた祖父の庵へ、キャンプ感覚で遊びに行っていたものらしい。
夕食の片付けを終え、屋内へ戻ろうとしていると、祖父が血相を変えて出て来た。
やおら手に握っていた炭を彼に向かって投げ付ける。

まだ熱い炭は、ビックリして硬直した彼のすぐ頭上を越えていった。
鈍い衝突音と小さな悲鳴が聞こえ、いきなり背後で風が巻き起こる。
悲鳴は明らかに人の声、それも若い女性のものだった。
驚いて振り返ったがバサバサと何か羽ばたくような音がするのみ。
闇の中には何も見えなかった。

ホッとした顔の祖父は、彼を中に引き入れ、直ぐに寝かし付けてしまった。
何を聞いても、口をへの字にして教えてくれなかったらしい。
その後、何故か祖父は山に招いてくれなくなり、彼も何となく行き辛いのだという。



44:雷鳥一号◆jgxp0RiZOM@\(^o^)/[sage]2014/06/26(木)19:27:15.95ID:XaEXjAmt0.net
友人の話。

彼の実家にある裏山の奥には、神様が住んでいるのだそうだ。
その御名はカガシサマ。
平安時代の公家みたい衣服を着ているが、首から上は赤楝蛇のそれなのだと。
御丁寧に烏帽子までつけて。
実家ではかなりの昔から目撃されていたらしい。

当初は物の怪扱いされていたそうだが、いつの間にか神様みたいな扱いに変わり、明治の頭には先祖の一人が小さな祠まで造ったのだという。
しかしこの御先祖様、祀りはしたものの実際に何かを願うことはなかったらしい。

実家に伝わる話では、祠に初めて願掛けした日の夜、カガシ様が夢枕に立ったそうで。
「おお、早速聞き入れていただけましたか」
そう喜ぶ御先祖に向かい、カガシ様は短い文句を口にして消えた。

「小面倒くさいことをわざわざここまで言いに来るな」
――と、ただそれだけ。

このため、カガシ様に何かを願うことはしなくなったのだとか。
ただそれでも御先祖様は、祠の手入れを欠かさなかったと聞く。
今の代も、簡単ではあるが祠の世話をしているそうだ。



199:雷鳥一号◆jgxp0RiZOM@\(^o^)/[sage]2014/07/02(水)18:14:43.77ID:Xrn5vfRy0.net
友人の話。

学生時代、盆に実家へ帰省した時のことだ。
そこは鄙びた山里で夏でも涼しく、避暑にはうってつけの場所らしい。
祖父母の世話になりながら、例年の如くノンビリと過ごしていたある日。

里の外れに人集りが出来ていた。
「どうしたんだろう?」
と好奇心を引かれ、近くへ寄ってみたという。
事情を聞くと、里で一番の大木に、何物かが引っ掻いた痕が付いているとのこと。
指差す所を見ると、確かに大きく抉れた傷が、木の幹に刻まれている。
どの傷痕も、人の腰高くらいの位置に付いていた。

「熊でも出たんですか?」
恐る恐るそう尋ねてみると、
「いや、これが爪の痕だとすると、熊よりずっと大きな何かだ」
という返事。
驚いて他の里人たちの顔を見回したが、皆同じ意見のようだ。

彼の表情を見た近所の小父さんが、安心させるように肩を叩いて教えてくれた。
「心配するな、ここの里じゃ偶に現れる傷でな。爪の主はこれまで人に目撃されたことも、危害を加えたこともない。人を避ける性質みたいでな、正体は誰にもわからんのよ」

集まっていた人も恐れている様子はなく
「随分と久し振りに出たな」
という感じで、傷痕を前に四方山話に耽っていたのだそうだ。



200:雷鳥一号◆jgxp0RiZOM@\(^o^)/[sage]2014/07/02(水)18:15:19.56ID:Xrn5vfRy0.net
(続き)
その内に一人がこんなことを宣いだした。
「前に学校に来ていた、偉い先生がこう言っとったぞ。これは『わいら』っていう動物が付けた傷だろうって」

一同感心した風になり、
「流石に街で勉強した人は違うな、よく知っとるわ」
「わいらか、さぞかし大きな爪を持っとるんだろうなぁ」
そんなことを口々に述べていた。

……その先生って、水木しげるの妖怪本に詳しい人だったんじゃないかなぁ……
友人はそんなことを考えたが、口に出して言うこともなく、
「凄いですねぇ」
と一緒になって騒いでいた。

その後も里帰りはしているが、あの傷痕はあれから出ていないという。
わいらを目にした者もいないのだそうだ。



300:雷鳥一号◆jgxp0RiZOM@\(^o^)/[sage]2014/07/07(月)20:12:17.29ID:9v+lBLNS0.net
知り合いの話。

ある山中の長い一本道を、真夜中に自動車で下っている時のことだ。
道の上には彼の車しかおらず、鼻歌を歌いながらノンビリ走っていたという。

突然、エンジンの音と振動が止まった。
ガクンとスピードが落ち始める。
慌てて道ばたに寄せて停車し、キーを回してみた。
何も問題なく、エンジンは無事掛かった。

首を傾げながら走り出したのだが、少し進んだ辺りで、再度エンストしてしまった。
結局その道を下りきるまでに、計四回もエンジンが止まってしまったそうだ。

翌日、馴染みの車屋に調べて貰ったが、車体には何も不具合はなかった。
「おかしいな、あの下り坂でだけエンストするなんて」
車屋に昨晩のことを話したところ、次のように言われた。
「あぁ、あそこはナメラスジだからな。何でも物の怪の通り道なんだそうで、時折おかしなことが起こるって話だ。夜の一人乗りは避けておくのが無難かもね」

件の一本道、地元では昔から不思議な場所として名が売れているのだという。
彼は懲りていないようで、その後も何回か、夜中にエンストを起こしているそうだ。



301:雷鳥一号◆jgxp0RiZOM@\(^o^)/[sage]2014/07/07(月)20:12:50.64ID:9v+lBLNS0.net
知り合いの話。

夏の暑い日、川沿いに山を登っていると、ゴウンゴウンと重い音が聞こえてきた。
はて何の音だろうと考えていると、眼下の河原にゆっくり震動する大きな石が現れた。
揺れに合わせて、重い音が響いている。

石が音を立てて震えるなんて聞いたこともない。
不思議に思ってみていると、石は一際激しくブルッと震えた。
次の瞬間、その表面に割れ目が開き、そこから小さな石が「ベッ!」と吐き出された。

河原に下りて、その小石を持ち上げてみた。
角がない滑らかな石で、じんわりと暖かい。
大石の表面も同様で、滑らかな表面には傷一つ見当たらず、ついさっき開いた筈の割れ目も消え失せていた。
それきり、石が震動することはなかったという。



302:雷鳥一号◆jgxp0RiZOM@\(^o^)/[sage]2014/07/07(月)20:13:42.33ID:9v+lBLNS0.net
知り合いの話。

飼っていた猫が外のガレージで仔を産んだ。
そのガレージは山に面した奥側にあり、家族の他は誰も入らない。
猫好きとしては是非抱き上げたかったが、母猫を刺激するのも良くないと考えて、仔猫がしっかりするまで、あまり近よらないことにした。

そんなある晩、不穏な叫び声で目を覚ました。
猫だ。母猫が興奮していきり立った鳴き声を上げている。
ガレージに駆け付けると、山側の窓が破られ、そこから黒くて細い物が侵入していた。
何というか、特撮のストップモーションみたく、カクカクとした不自然な動きだった。

「仔猫を獲りに来たのか!?」
側にあった鉈を手にし、必死でそれに叩き付ける。
何度も斬り付け、半ばから切り落とすと漸く、それは外の闇へ引き上げていった。
明かりを点けて残骸を確認する。

ガレージに残されていた物はすべて、細く拗くれた柳の枝だった。
摘み上げてみたが、先程の騒ぎが嘘のように、ピクリとも動かない。
「古柳ってのは化けたりするのかねぇ。家の近くには、柳なんてどこにも生えてないんだけどな。まぁ、仔猫が攫われなくて良かった良かった」

ちなみに現在、猫は屋内の納戸で仔を産むようになっているそうだ。



345:雷鳥一号◆jgxp0RiZOM@\(^o^)/[sage]2014/07/09(水)20:15:32.61ID:LJNQ/2sC0.net
友人の話。

山小屋に仲間数人で泊まった時のこと。
夜中にトランプゲームで盛り上がっていると、いきなり誰かの声が呼ばわった。

「スガタさーん」

皆驚いて顔を見合わせた。
声は玄関の外から聞こえてきたからだ。
その場に、スガタという名字は二人いた。

「おい、呼ばれているぞ……っていうか誰が呼んでるんだよ?」
「どちらのスガタが呼ばれてんだ?」

時間はかなり遅く、誰かが真っ暗な山を登ってきたとは考え難い。
大体、何故声の主は小屋の中に入ってこようとしないのか。
皆が黙りこくる中、声はしつこく何度も呼び掛けてくる。

このままでは埒があかないと、友人は一人、玄関の方へ確認しに行く。
他の皆が息を殺しながら見つめている前で、ドアがゆっくりと開けられた。
外には何もいなかった。
ライトで辺りを照らしてみたが、動く物の気配はない。

「何だったんだ、一体」
友人はホッとしながら、そして同時に不気味に思いながら、ドアを閉めた。



346:雷鳥一号◆jgxp0RiZOM@\(^o^)/[sage]2014/07/09(水)20:16:31.03ID:LJNQ/2sC0.net
(続き)
気を取り直してゲームを再開したが、少し経ってから、また声が聞こえた。

「スガタさーん」

先程より、声が大きい。
皆、一言も発せられず、玄関を睨み付けた。
今度は誰も、外を確認しようと立つ者はいない。
声は調子も変えず、延々とスガタの名前を呼び続けている。

何度目の呼び掛けだっただろうか。

「スガタさーん……グエッ!!」
唐突に声は途切れ、それからは何も聞こえなくなった。

とても一人では確認する気になれず、皆で一緒にドアを開けることにした。
先程と同様、やはり外には何も見えなかったという。
しかしどうにも気味が悪く、交代で番をしながら、夜が明けるのを待った。

無事に朝を迎えて、やっと一息つくことが出来たという。
「夕べのアレは何だったんだろう?」
などと話しながら出発の準備をしていると、外に出た一人が大声を上げた。悲鳴のような声だった。



347:雷鳥一号◆jgxp0RiZOM@\(^o^)/[sage]2014/07/09(水)20:17:54.62ID:LJNQ/2sC0.net
(続き)
慌てて駆けつけると、玄関のすぐ前に、大きな猿の死体が転がっていた。
血の匂いがする。
猿は完全に頭を叩き潰されており、俯せの状態で地面に倒れ込んでいた。
誰かの手によって、後ろから殴り殺されたかのように見えた。

誰もが困惑した。
昨晩確認した際には、その場に猿の骸などなかったのだ。
いつこの猿は殺されたのか?
猿とあの声とは関係があったのか?
いや、そもそもこの猿を殺したのは何者なのか?

いくら考えても答えは得られず、仕方なく猿を埋葬して下山することにした。
猿は小屋から離れた場所に埋めたらしい。

その際、友人は奇妙な事に気がついたという。
「猿の頭は完全に潰されてたんだけど、その付近にさ、黒い髪の毛みたいな毛が、何本も混じってたんだよ。ミンチになった肉と混じってわかりずらかったけど、体毛とはまったく違ってた。何て言うかさ、それを見て気持ち悪い想像しちゃって。……あの猿、実は頭が人間だったんじゃないかって」

彼らは今でも山を続けているが、その山小屋は、二度と使っていないそうだ。



744:雷鳥一号◆jgxp0RiZOM@\(^o^)/[sage]2014/08/19(火)20:08:52.57ID:HpZRtCwl0.net
友人の話。

真夜中にバイクで峠道を走っていたところ、道に迷ってしまった。
避難所に一旦停車してから
「さぁどうしようか」
と悩んでいた。
すると、後ろから乗用車が一台登ってくる。
ハイビームだったので乗っている人はよく見えなかったが、
ナンバープレートからすると地元の人らしい。

どこか大きな道にでも出れば、何とか自力で帰れるだろう。
これ幸いと、バイクに飛び乗り後ろからついていくことにした。

追い付いてしばらく後をつけていたが、突然乗用車は道を曲がると、舗装もされていない細い山道に突っ込んでいく。
「裏道でもあるのかな」
などと考えながら、ついて曲がってみたところ、その道は十メートルも行かずに行き止まりとなっていた。

道の終わりから森になっていて、どこにも抜ける先など無い。
乗用車は魔法にでも掛かったかのように、綺麗さっぱり消え失せていた。

「その時になって、やっと気が付いたんだ。あの車、全然エンジン音や走行音を立ててなかったって」
慌てて峠道に戻ると、ガムシャラに走り出した。
とにかくそこから離れたかったのだという。
どこをどう走ったのかまったく憶えていないが、何とか帰ってこられた。

「今思えば時期も悪かったよ。あの日は御盆だったからなぁ。あれ以来、夜にそこの峠は走らなくなったよ」
そう言って彼は苦笑していた。




745:雷鳥一号◆jgxp0RiZOM@\(^o^)/[sage]2014/08/19(火)20:10:33.63ID:HpZRtCwl0.net
知り合いの話。

彼の実家は奥深い山村にあり、多くの鶏を飼っている。
ある朝、鶏の数が増えている事に気がついた。
よくよく見ると、見覚えのない黒い鶏が一羽、群れの中に混じっている。
羽がかなり小さい、不格好な姿形の鳥だった。
飛べないところを見ると、鶏に似た鳥なのだろうか。
一寸だけ儲けたような心持ちになり、一緒に世話をすることにした。

しかし彼は結局、その鳥をしばらくして山に放したのだという。
「餌やっている内にどんどんと大きくなって、他の鳥が怖がるようになった。それなのに、羽だけは逆にどんどん小さくなっていってさ。おまけに尻の羽が、まるで尻尾みたいにずーっと伸び続けちゃって。追い出す時には、もう鳥なのかどうかもよくわからん風貌になってたよ」

家族皆が
「アレは良くないモノだ」
という意見で一致し、捨てることになった。
以来そこの家は、飼っている鳥の数に神経質になっているという。



746:雷鳥一号◆jgxp0RiZOM@\(^o^)/[sage]2014/08/19(火)20:11:37.56ID:HpZRtCwl0.net
山仲間の話。

彼が先輩と共に、とある山に入っていた時のことだ。
歩いていると、不意に小さく開けた場所に出た。
片隅に古びた祠が苔生している。
場所を心得ていたのか、
「よし、此処で休憩しよう」
と先輩は腰を下ろした。
彼も習って荷物を下ろした。

「ここって、ちょっと不思議な場所なんだぜ」
水を飲んでいると、先輩がそんなことを言って、腕時計を見せてきた。
覗き込むと、秒針がピタッと止まっていた。

「お前のはデジタルだったよな、そっちも見てみろよ」
言われて自分の腕を確認してみる。
デジタル表示の数字が、これまた時を刻むのを止めていた。

「壊れてなんかいないから、此処から出たら直るから」
先輩の言う通り、休憩を終えそこを離れると、時計はどちらも正常に動き始めたのだという。



911:雷鳥一号◆jgxp0RiZOM@\(^o^)/[sage]2014/09/05(金)19:46:49.14ID:n/UeMQ6M0.net
友人の話。

叔父と一緒に山菜採りに出かけていた時のことだ。
山の中を一人で彷徨っている老爺を見かけた。
谷を挟んで別の斜面を、ゆっくりと歩いていたらしい。
老人にしては背がスッと綺麗に伸びていて、足取りも確かだった。
同行していた叔父はそこで採取を止め、強引に彼を連れ山を下りたという。

「俺の祖父さんのそのまた祖父さんの頃から、あの爺さんは彼処の山を動き回ってるんだってよ。俺も小さい頃から何度か見ているが、いつもまったく同じ姿なんだ。この山ではあの爺さんは無視するよう、昔から言われとるよ」

麓に下りると、叔父はそんなことを教えてくれたそうだ。



912:雷鳥一号◆jgxp0RiZOM@\(^o^)/[sage]2014/09/05(金)19:48:13.64ID:n/UeMQ6M0.net
昔馴染みの話。

昔、仕事で東南アジアの山に籠もっていた時のことらしい。
現地の連れと一緒に歩いていると、道の傍ら奥の木に何かぶら下がっていた。
立ち止まって確認してみると、それは白いハンモックだった。

「何でこんな人も来ないような山奥に、こんな物があるんだ?」
興味を覚えた彼が近寄ろうとすると、連れが慌てて止めてきた。
「近づいちゃダメです。アレは魔物かもしれない」

「この辺りには、昔からハンモックの真似をする魔物がいる」
と連れは言う。
うっかり中に入る人間がいると、クルッと巻き付いてから、山奥へ連れ去るらしい。
別の山では、テントに化ける類いの魔物話も伝わっているのだとか。

「アレが魔物なのかはわからないが、まず人が来ないであろうこんな場所に、あのような物が据えられていること自体がおかしいと思います。大体、アレは綺麗すぎます。まるで設置されたばかりみたいです。ここの山は深いから、何が潜んでいるかなんて誰にもわからない。怪しいモノには近づかないことが、身を護る基本ですよ」

そんな風に説得され、無視してその場を通り過ぎたのだそうだ。



913:雷鳥一号◆jgxp0RiZOM@\(^o^)/[sage]2014/09/05(金)19:48:54.58ID:n/UeMQ6M0.net
友人の話。

実家近くの里道を、夜中に一人で歩いていた。
暑い夏の既設だったが、山からの風が涼しく心地良かったのだという。
「喉が渇いたな」そんなことを思いながら歩いていると、行く手に明かりが見えた。

自動販売機だ。
「お、あそこで何か買おう」
冷たい喉越しを連想し、自然と足が速くなる。

後少しの所まで近よったその時、パッと明かりが消えた。
傍に寄ってみると、そこにあったのは壊れてボロボロになった自動販売機だった。
表面が至る箇所で赤錆びていて、間違いなく使われなくなって久しい代物だ。

化かされたような気持ちで、そこを後にしたという。
実家にいた従兄弟にこの話をしてみると、
「あぁ、あそこって自販機の幽霊が出るんだよ」
と普通な顔で言われたそうだ。



引用元:∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part74∧∧
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1403468618/




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