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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.03.29 (Fri) Category : 

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僕には産まれた時から父がおらず、母に育てられてきた

2019.04.13 (Sat) Category : 創作作品

809:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)22:19:06ID:HNQoYsT7O
僕には産まれた時から父がおらず、母に育てられてきた。
あまり話したがらないが、母は、父は病死したと言っていた。
それだからか、母方の祖父はしょっちゅう遊びに来てくれて、僕にとって祖父が父親代わりだった。

しかし、母からも祖父からも、父の写真を見せてもらったことはなかった。
そして、東京の大学でU(仮名)と知り合い、以来4年に渡って交際を続けてきた。


6月の終わり頃、僕はUの実家にそろそろ挨拶に行きたいと言った。
Uは今度実家に連絡すると言ってくれた。
翌日にはUからOKの返事をもらい、週末に2人で実家に出向くことになった。
しかし、Uは何故かあまり乗り気ではなかった。

その日は雨だった。
駅からタクシーで30分程で、Uの実家に着いた。
とても大きく、いかにもといった感じの日本家屋だった。
建てられてから軽く100年は経っているだろう。

庭には大きな松と紅葉の木があり、塀から高く突き出していた。
また、この家は他の家と離れており、小高い丘の上にあった。
しかし、周りはちょっとした林になっていて、丘の下を見渡せる訳ではなかった。

入口にはUのおじいさんがいた。
待ちきれなくて出てきたのだろうとUは笑っていた。
そしておじいさんはこちらに気づくと、にっこり微笑んだ。
しかし、すぐに笑顔が凍り、とても驚いたような表情になった。

おじいさんは何も言わず、ただ僕の顔を凝視していた。
どうやら僕を見て驚いたらしい。
僕は早速何かやらかしてしまったのかと焦ってしまったが、すぐおじいさんは気をとりなおしたようにまた笑顔になり、僕たちを客間に案内してくれた。



810:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)22:23:23ID:HNQoYsT7O
しかし、僕にはおじいさんの顔はまだ引きつっているように見えた。
客間に着くと、僕はすぐにおじいさんに、Uと結婚を前提にお付き合いしていると挨拶した。
しかしおじいさんは腕を組み、さっきのような驚いた表情ではなく、今度は難しい顔をして黙ってしまった。
何か考え込んでいるようだった。

そこに、外から車の音がした。
Uは
「お母さんとお父さんが帰ってきた」
と言った。
そして間もなく玄関から話し声が聞こえ、客間にUのお父さんとお母さんが姿を現わした。

予想はしていたが、やはり2人は僕を見るなりすぐに信じられないといった表情になり、その場に凍りついてしまった。
Uは何が何だかさっぱり分からないという顔をしており、この状況に戸惑っていた。
僕も同じだった。

その時おじいさんが立ち上がり
「ちょっと待っていてくれ」
と言い、Uの両親を連れてどこかへ行ってしまった。
Uは僕にごめんなさい、と謝っていた。

しばらくしておじいさんだけが戻ってきて
「今日はもう遅いから泊まって行きなさい」
とだけ言い、また去っていった。
夕食の時はおじいさんも両親も、先程とはうってかわって僕にいろいろと話しかけてきてくれた。
しかし、やはりどこかぎこちない感じがした。
むりやり話をしているような、何かを隠しているような・・・そんなふうに見えた。

風呂を済ませ、僕はUにこの家のことをいろいろ聞いてみた。
しかし、Uは返事らしい返事をしてくれず、枕を抱えて俯いていた。
何かを怖がっているようだった。
僕は
「どうしたの?」
と尋ねたが、Uは寝よう、とだけ言ってさっさと寝てしまった。



811:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)22:31:27ID:HNQoYsT7O
明らかに様子がおかしかったが、夜も遅かったので僕もとりあえず電気を消して床についた。

その時だった。

バンッ!ガスッ!ドスッ!・・・ガンガンガン!・・・・・・

どこからかものすごい音が響いてきた。

ガンガンガンガン!!・・・ドカッ!ドン!・・・

めちゃくちゃに何かを叩きつける音・・・僕は夢の怖さに似たような、訳の分からない気持ちに襲われた。
Uが、僕の手を痛いくらいに握りしめてくる。

ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン!!!!!

降りしきる雨の中、正体の分からない、狂気に満ちた音が轟く。

1時間くらい続いただろうか・・・正確な時間など分からない。

ドンッ!・・・ガンガンガン!・・・ガン、カン・・・

不規則なこの音は、始まった時と同じく、突然止んだ。
いきなり訪れた静寂に、僕はすぐに安堵することはできなかった。
心臓の鼓動で自分の存在を、その得体の知れない何かに気取られるような気がしたからだ。
しかしこれ以降、さっきの凄まじい音が聞こえることはなく、安心したからか、僕はすぐに眠りに落ちていった。



812:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)22:37:56ID:HNQoYsT7O
翌朝、障子越しに差し込む日の光で目が覚めた。
昨夜のあのできごとが現実なのか夢なのか、区別がつかないような気がした。
僕はUに昨日のことについて聞いてみた。
Uによると、これはときどき起こることらしかった。

しかし決まった日に起こるようなものではなく、その時間もまちまちなのだという。
そして、かつてUがおじいさんに聞いた時には、
「鬼が暴れている」
と言われたそうだ。
Uが乗り気でなかったのは、この家でいつ昨日のようなことが起こるか分からないからだったらしい。

昼過ぎ、また空が曇ってきた。
Uの両親は病院に行くらしく、30分程前に車に乗って出かけていた。
本当は2人にも居てもらいたかったが、とりあえず僕はおじいさんに改めて真剣に付き合っていると挨拶した。
・・・しかし、返ってきた答えは
「賛成しかねる」
だった。

すかさずUが
「なんで!?」
と切り返すが、おじいさんは答えなかった。
「・・・昨日S(僕の名前)見て驚いてたのと関係あるんじゃないの!?」
おじいさんは困った顔をしながら僕たちを見ていた。
Uは怒ったようにおじいさんを問い詰める。
しばらくして、おじいさんが口を開いた。
おじいさんによると、僕はある嫌な過去を思い出させるのだという。



813:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)22:45:37ID:HNQoYsT7O
Uのお母さんは小さい頃、Uのおばあさんに虐待を受けていて、そのことが明るみに出ると、おばあさんはすぐに自殺してしまったらしい。
おばあさんは気を病んでいて、病院通いだったらしい。
このことはお母さんの心に大きな傷を残した。
時が経ち、お母さんは1人の男と付き合い始めた。

しかしお母さんはすぐにここに逃げてきた。
この男は粗暴な奴で、すぐにお母さんに暴力を振るったらしい。
慢性的に続く暴力に耐えられなくなったらしい。
そして、後にお母さんは今のお父さんと知り合い、Uが産まれた。

ここまで聞いて、Uはとても驚いていたようだが、すぐに
「それとSとどんな関係があるの?」
と聞いた。
おじいさんによると、僕の顔が、かつてお母さんに暴力を振るったその男にそっくりらしい。

Uは何か言いかけたが、おじいさんは
「お父さんとお母さんの意見を聞こう」
と言い、また黙り込んでしまった。

嫌な沈黙が続く。
・・・しばらくして、今度は僕が口を開いた。
朝から感じていた疑問をぶつけてみた。
「昨日、何かを叩きつけるようなすごい音が聞こえたんですが・・・?」
おじいさんは腕を組んで黙ったままだった。
「鬼がいる、とか」
おじいさんはしばらく黙っていたが、口を開いた。
「たしかに・・・ここでは鬼がたまに暴れる。部屋に閉じ込めておる。台所の隣の廊下の部屋じゃ。近づいてはならん」

Uはお母さんの過去については全く知らず、「鬼」がいるらしいその部屋に入ったことはなかった。

夜になり、雨が降り出した。Uの両親は帰って来ず、夕食は3人だけだった。
昨日と違い、おじいさんは僕に話しかけることはなく終始無言で、とても気まずい時間だった。
風呂を済ませ、僕は寝室に行った。
昨日のこともあり、Uは不安で仕方ないというような顔をしていたし、僕もそうだっただろう。
電気を消そうとする僕の手が震えていた。
それでもなんとか電気を消した。
昨日のような轟音はなかった。
いつ来るか分からないという恐怖と長い間戦っていたが、いつの間にか眠ってしまった。



814:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)22:52:11ID:HNQoYsT7O

・・・プルルルル・・・
・・・プルルルル・・・

規則的に鳴るベルの音。
僕は電話の音で目が覚めた。
隣を見ると、Uも目を覚ましていた。
雨はしとしとと降り続けていた。
その中、電話の呼出音が響く。
「電話に出てくる」
と言いUが立ち上がりかけた時、電話は鳴りやんだ。
「・・・なんだ」
と少し残念そうに言ってUが布団に入りかけたその時、

コツコツコツ・・・

足音が聞こえた。
最初はおじいさんかと思ったが、その考えはすぐに捨てた。
おじいさんなら、裸足かスリッパを履いているはずだが、この音は間違いなく靴のそれだった。
そして板張りの廊下を歩いているであろうその足音は、こちらに近づいていた。
この部屋に居てはまずい、そう直感した。

この時、僕は何故か足音の主が泥棒の類ではないと、確信していた。
僕はUを連れて、立ち上がらず、座ったまま滑るようにして襖に近づいた。
ゆっくりと襖を開ける。
襖にかける手が嫌な汗をかいている。
足音は僕たちの部屋に迫っていた。
しかしここで音を立てたら万事休すだ。
ぎりぎり人1人が通れるスペースまで開けて、Uを中に入れ、続いて僕が入り、襖を閉めたその時、

スゥーーーッ・・・

襖が開いた。
そして、とても近くで畳の上を歩く音が聞こえた。
・・・僕たちがさっきまで居た部屋に居る!



817:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)23:00:13ID:HNQoYsT7O
僕は震える手でまた襖を開け、僕たちは廊下に出た。
そして、僕たちはできる限り音を立てずに移動し、隠れられる部屋を探し台所まで来たその時、

コツコツコツ・・・

足音が背後から近づいてくるのを感じた。
Uは悲鳴を上げる寸前だったが、なんとか押さえた。
僕たちは横の廊下に入り、近くの部屋に入った。

裸電球が黄色い薄明かりを放っていた。
それに照らされ・・・無数の壁の穴、引っ掻き傷が露になった。
何かが暴れた痕のようだった。
僕は戦慄した。
ここはもしかして、あの部屋なんじゃ・・・
その時、

ヒタヒタヒタ・・・

今度は裸足の足音が近づく。それは真っ直ぐこちらに向かって来た。そして扉の前に来て、

カチャ・・・

扉が開き、おじいさんが現れた。
「早く逃げろ!」
小声だが危機迫る口調だった。
その時だった。

ガスッ!バタッ・・・

何かがおじいさんを強打し、彼はその場に倒れた。
そして、入口に別の人影が現れた。



819:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)23:03:36ID:HNQoYsT7O
右手にバットを持つ、ずぶ濡れの・・・Uのお母さん。
その形相は正に「鬼」のようだった。

「なんで、生きている」

お母さんが呟いた。
その声は冷たく、激しい憎しみが込められていた。
「・・・お前は殺したはず」
お母さんが殺した?
「死ね」
僕「え?」

「死ねええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!」

お母さんが僕目掛けてバットを振り下ろす!
間一髪でそれを避ける。
ガンッ!と床が大きな音を立てる。
「逃げろ!!」
僕はUに叫んだ。
しかしUは根が生えたようにその場から動かない。
「早く!!」
再び叫んだその時、

ガンッ!

脳天に衝撃を受けた。
倒れる一瞬、Uが入口に走るのが見えた。
床に倒れた僕をお母さんが見下ろす。
その無表情さに鳥肌が立った。
少しの間、僕とお母さんは見つめあった。
そして、お母さんは目を見開き顔を歪め、ぞっとするような笑みを浮かべた。
朦朧とする意識の中、バットを振り上げる姿が見えた。



821:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)23:06:57ID:HNQoYsT7O
これ程死を身近に感じたことはなかった・・・その時、

ダダダダダダ!

誰かが走ってくる。
お母さんが後ろを向いた瞬間、

バリンッ!!・・・ドサッ・・・

お母さんが倒れた。
僕の視界に多数のガラスの破片が見えた。
Uが、ビンの口の部分だけを持って立っていた。
そして、僕に駆け寄ってきた。
U「大丈夫!?」

それから僕はUに支えられながら家を飛び出し、雨でずぶ濡れになりながら丘を下り、一番近い家に助けを求めた。
そしてすぐ、警察に連絡した。
空は白み始めていた。
30分程で警察が僕たちの元に到着し、僕たちは病院に直行し、他のパトカーはUの実家に向かった。

翌朝、検査入院でベッドに寝ていた僕と付き添っているUの元に、Uのお父さんが駆けつけた。
警察が実家に入り、おじいさんが無事保護されたらしい。
しかしUが
「お母さんは?」
と尋ねると、お父さんは俯いた。
「お母さんは、ガラス瓶で、おそらく自分で首を切って、死んでいたらしい」



822:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)23:10:59ID:HNQoYsT7O
泣きじゃくるUを宥めた後、お父さんは語り出した。

お母さんは解離性同一性障害、つまり二重人格だったのだという。
元々の原因はおそらく幼い頃の虐待。
初めて症状が出始めたのは、お母さんが例の暴力を振るった男から逃げてきた後かららしい。
もう1人のお母さんはとにかく凶暴で、男の力でも押えるのが難しかった。

病院から出される薬で改善はしていたが、まだ危険であることには変わらなかった。
そこで、昼間は常にお父さんと一緒に行動し、夜は部屋を1つ設けお母さんを隔離し、暴れても被害が広がらないようにした。
それこそが「鬼」を封じたあの部屋、無数の穴や傷があったあの部屋だった。

娘であるUに真相を知られないようにするため、みんなで「鬼がいる」などと嘘をついたのだ。
そこに、お母さんの人生を狂わせた引き金になった男に瓜二つの僕が現れた。
それであの時の記憶が甦ったのだろう、とお父さんは言った。

昨日病院に行った時、お母さんはそのまま入院するはずだったらしい。
本当はもっと早く入院させるべきだったろうが、お父さんはそれを望まなかった。
お母さんと離れたくなかった。
そしてお母さんの人格は入れ替わり、夜に病院を抜け出した。
お父さんは主治医と話していて、そのことに気づかなかった。
急いで家に電話をかけ、おじいさんに知らせた。

と、ここまで話終えてお父さんは僕たちに
「すまない」
と言いと頭を下げ、病室を出ていった。



823:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)23:16:35ID:HNQoYsT7O
それから僕の母が駆けつけた。
僕はすぐに母に質問した。
「父さんはどういう人だったの?」
母は黙っていたが、やがて口を開いた。
母は、父に半ば犯されるような形で妊娠し、僕が産まれたらしい。

そして何より衝撃的だったのは、父は病死ではなく、何者かに殺されたということだった。
僕はUのお母さんの
「お前は殺したはず」
という言葉を思い出した。
Uのお母さんに暴力を振るったのは多分僕の父で、お母さんはそれに耐えかねて父を殺した。
これに対する罪の意識と幼い頃の記憶でお母さんの精神は限界を越え、その重圧を回避するためにもう1つの人格が現れた。
そして夜、僕のことを父と思い込んで襲った・・・

Uも僕と同じことを考えたのか、心がどこかに飛んで行ってしまったような表情をしていた。
母は泣きながら僕たちに
「ごめんなさい」
と言った。

数日後僕は退院した。
病院の入口でUと、Uのお父さんとおじいさんが迎えに来ていた。
僕はおじいさんと話をした。

僕「申し訳ありません。こんなことになったのも、全部僕の責任です。僕が来てしまったからです」
おじいさんは黙っていた。
そして、Uのお父さんが口を開いた。

「母さんは君たちのことに賛成していたよ」
「あと、それには自分の存在が邪魔だって。自分はもしかしたら君を襲ってしまうかもしれないって言ってた。だから母さんは、自殺したんだと思う。君たちには幸せになってもらいたいって何度も言ってたからね」



824:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)23:19:19ID:HNQoYsT7O
次に、おじいさんが僕の目を見て言った。
「Uを不幸にしないと言い切れるか?」
僕は少し間を置いて、
「はい」
と答えた。


それから何年か過ぎた今、僕はUと結婚披露宴の準備をしている。
母も、Uのお父さんとおじいさんも出席する予定だ。
僕はUのおじいさんとの約束を、Uのお母さんの願いを実現しようと、心に誓っている。



820:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)23:04:45ID:kgQcmqY60
つ【創作文芸】



引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?158
https://hobby9.5ch.net/test/read.cgi/occult/1171708347/809-824




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時代を感じる‥

2019.03.27 (Wed) Category : 創作作品

382:本当にあった怖い名無し:2007/02/22(木)07:29:11ID:ASNz/Sd+0
最近出来た実況しながら動画にコメントできるサイトでの事何だけど、あるアイドルの動画見ながら実況してたのね、
「ちょー可愛い」
とか、
「○○タン♪」
みたいな書き込みしてたのよ、
そしたらいきなり、
「trdfvhjgbkdふぃんるfgふきぇgぅc」
みたいな文字が出てきたの。

基地外か文字化け?かな~って思いながら何回もその動画見てたのね。

そしたらいきなり、

「お客様のおかけになった電話番号はただいま使われておりません?」
とか、
「人を裏切るのは犯罪です」
みたいな文字がでてきたのw

俺は何か面白くなって、
「↑こいつ大丈夫?ww」
みたいなレスつけてたんだ。



384:本当にあった怖い名無し:2007/02/22(木)07:38:03ID:ASNz/Sd+0
そしたらいきなりメールが来たの。

「み~つけたっ♪」

って本文で、
受信メールの差出人見たら、



半年間無視して、放置してた統合失調症の彼女の名前だった。



386:本当にあった怖い名無し:2007/02/22(木)07:41:11ID:KKbNP7mZO
>>384
俺の兄が同病だから大変なのはわかるが
後々もっとやばいことになるかもしれないからこの機会にけじめつけといた方がいいかもしれないな…。



387:本当にあった怖い名無し:2007/02/22(木)07:44:30ID:KKbNP7mZO
まぁ創作に越したことはないがねw


引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?158
https://hobby9.5ch.net/test/read.cgi/occult/1171708347/382-387




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謎のメッセージ

2019.03.13 (Wed) Category : 創作作品

647:本当にあった怖い名無し:2007/02/12(月)22:52:54ID:RKjnfVgbO
私は最近一人暮らしを始めたばかりで、今のアパートを見つけるのもかなり苦労した。
だが、ようやく生活も軌道に乗ってきた。

そんなある日の午前1時。
私はリビングでテレビを見ていた。
その時突然携帯と家の電話が同時に鳴り出した。
家の電話に先に出た。友人からで、ちょっと焦っていた。

「どうしたの?」
「よかった、起きてた。…変なメール来てない?」
「メール?」
「なんか英語のメールでさ…携帯鳴ってるよ?」

私は後回しにしていた携帯を開いた。
メールだった。そこにはこう書かれていた。

1em#g:wt4diks%7wmhtxrcb&j\7mdyvbqak+luh_/qyv3jmp!8mhxgbfme"q5gxgqnb??hil9kmzxyutrobh]g2zwbd*gj&hi-ur>vzx

I'll give you ten minutes.Find my message...START!
HINT:nine words

知らないアドレスからだった。
「…こっちにも来た」
「私には12時57分に来た。何なんだろうね。なんか気持ち悪いけど、答えも気になるからちょっとやってるんだ。時間まであと5分くらいか…」
「じゃあ一緒にやらない?」

私達は電話で相談しながらこの問題をやってみることにした。
相手にしないほうがいいとは思っていたが、なんとなく、答えないといけない気がしていたのだ。
時間は1:02。



648:本当にあった怖い名無し:2007/02/12(月)22:57:30ID:RKjnfVgbO
1:04。
私達は頭を抱えていた。
全く分からない。ただの文字の羅列にしか見えない。まずヒントといってもninewordsという情報しかない。
「分かった?」
「全然。…でもヒントに9文字ってあるよね?あの中に9文字の何かがあるんじゃないの?」
「そうなんだろうけど…」

1:07。
「あぁ…私ゲームオーバーだ」
友人のほうはもう10分経ったのだ。その時、電話越しにインターホンの音が聞こえた。
私達は凍りついた。

「ねぇ……誰か来たの…?」
「夜中だよ!?そんなわけないじゃん!…このメールのせいかな…」
「大丈夫だよ!きっと…。一応ドア越しに覗いてくれば?開けなきゃいいんだからさ?」
「うん…。すぐ戻るから」
友人は電話を切らずに置いて、玄関に向かったようだ。

1:08。
友人は戻ってこない。どうしたんだろ?まさか…
しかしこちらもあと2分しかないので、ひとまず問題に取り組むことにした。こんな制限時間に意味はないと分かっているはずなのに、私はとても焦っていた。
私は友人の言った「9文字」に注目した。この中から9文字の共通点のある言葉を探した。

1:09。
あと1分。私は何故か冷や汗をかいて、心臓がバクバクしていた。
だが、こんな切羽詰まった時に私は冷静だった。全神経を携帯の画面に集中させた。



654:本当にあった怖い名無し:2007/02/12(月)23:51:29ID:RKjnfVgbO
そして見つけた…数字だ。数字はたしかにこの中に9つしかない。
しかし、なかなかそこから先に進めなかった。だが、ここで更に私に天啓が下った。
「数字の後」
そう、数字はそのあと何字先に答えがあるかを示しているのでは?そうなると、最初の1が示すのは「e」だ。じゃあ次の4は「s」…
こうして、私はこんな文字を導き出した。

escapenow

escapenow…Escape now「すぐ逃げろ」!?

私は戦慄した。友人は未だに戻らない。
もしかして、10分以内に家から「逃げなかった」からではないのか?もう悪戯とは思えなかった。
時計を見た。ちょうど1:10を回ったところだった。
時間がもう来てる!

逃げなくては…私は玄関に走った。
しかし、ドアノブに手をかけ、想像してしまう。もしドアの向こうに…いたら…
しかし、ここにいては同じことだ。私は意を決してドアを開けた!



655:本当にあった怖い名無し:2007/02/12(月)23:54:03ID:RKjnfVgbO
そこには誰もいなかった。
まだ間に合う!
私は鍵もかけずに外に飛び出し、外の通路を走り、階段を駆け下り、近くのコンビニに急いだ。そこがゴールに思えたのだ。
静かな夜の住宅街に、私の走る足音が響いた。
逃げ切れる。私は安堵していた。

そして、あと2つ角を曲がったらコンビニだというところで、メールが来た。
もしかして、もしかして友人が戻ってきたのか?そして電話に出ない私を心配してくれているのか?何も起きなかったのか?
私は携帯を開いた。
差出人は10分前のメールのアドレスだった。
こう書かれていた。

GAME OVER

そして、




後ろから、肩を掴まれた



660:本当にあった怖い名無し:2007/02/13(火)00:18:58ID:YjkLTSX/O
『今朝、〇〇市の路上で右肩から右腕にかけてをもぎ取られた遺体、マンションの玄関前で首が無くなっている遺体が発見されました。どちらも携帯電話を握りしめており、同じ差出人から、同じ内容のメールが送られていて…』
「へぇ…」
夜11時。僕はテレビでこのニュースを知った。
「メールねぇ…」

ブルルルルルッ

携帯にメールが来た。
しかし、差出人は知らない奴だった。
内容は訳の分からない文字の羅列の後、「10分以内にメッセージを探せ」というものだった。

(了)




引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?157
https://hobby9.5ch.net/test/read.cgi/occult/1170418958/647-660




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